円堂と秋

※gdgdかつ意味不明かつ円堂の性格がかなり違う



一之瀬は「やあ」と言って秋は「おはよ」と微笑みながらお互いの頬にキスをするのは二人にとって当たり前のあいさつだったし、土門にとってそれをみることも当たり前だったが円堂はなかなか納得することはできなかった。

二人がアメリカで育ちそして幼馴染なのは知っているのだが恋人同士ではないのに頬にキスをするのはどうもむず痒いと感じる。そして秋が一之瀬と同様に土門にもキスをすることを見るのも円堂にとってはあまり良いものとは思えなかった。

秋は幼馴染の二人以外にはあいさつのキスをしない。文化の違いがあるからメイワクだと思うし、と秋は言っているが別に円堂は文化の違いとかそれほど重要なものとは考えていない。

「秋ィ、おはよ」
「うん、おはよう」

円堂はじっと秋を見つめた。秋はあいさつしたあとは円堂を通り過ぎて教室の自分の席につこうとした。

「なあちょっと待ってくれ」
「ど、どうしたの?」
「………………」
「え、えんどうくん……?」

円堂は自分の左手の人差し指をつと突き出して自分の頬に触れるように指差した。ん、と言って秋を見つめるが秋はなんのことだか分かっていない。どうしたものかと秋は円堂の指差している頬を見たが別にいつもどおりで異常という異常はないように思えた。

円堂はもうしょうがない奴だなと少しため息混じりにその台詞を言い、自分から秋の頬にちゅと小鳥のさえずりのようなキスをした。

「あ、え、え?」

秋は円堂にキスされたところを何回かさすった。いやだからではない。夢ではないことを確かめるためだ。円堂はまた、ん、と言いながら自分の頬を指差した。秋は同様しつつも円堂の真意をしり先ほど円堂がしたように自分もキスをした。

「秋、顔赤い」
「え」

秋はそう言われて初めて自分が火照っていることに気付いた。これでは円堂に自分の想いがばれてしまうではないか。

「土門とか一之瀬にするときは普通な顔してるのに、俺とするときはそんな顔するんだ。へー」
「いや、あの、これはちがくて…。……もしかして私の気持ち知ってるの…?」
「俺がお前の気持ち知らないとでも思ったの?」
「だ、だって円堂くん、鈍感だから…」
「鈍感なのはお前だ、秋」

秋は円堂の顔を直視してクスクスと笑った。
「円堂くんも顔赤いよ」





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