鬼道と夏未

※オチナシ




「き、どうくん...?」
鬼道はぼんやりとすまないと謝ったが夏未を抱き締める腕の力は変わらなかった。

「ねえ鬼道くん......」
「....」
「苦しいの、離してくれるかしら...?」
「だめだ...。ようやく二人きりになれたんだ...」

夏未は鬼道のサングラスに手をかける。
「離さないのなら、コレ、とるわよ...?」
「お前なら...構わない」

ゆっくりとサングラスをとると赤く燃え上がっているような目が夏未をとらえた。そしてその目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「分からず屋だな、お前は」





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