車田と葵



「葵、これ頼む」
「はーい」

俺はびっくりして振り向いた。すると車田先輩がにこにこしてて葵が嬉しそうに微笑んでいて。他の先輩達もすごく驚いていたみたいで互いに顔を見合わせた。一番驚いていたのはきっと三国先輩だろう。

「おい車田、お前さっきマネージャーのこと下の名前で呼んでいたよな?」
「ん?そうだけどそれがどうしたんだ?」
「い、いや...。お前ら付き合ってるのかなーって...」

こんな風にストレートに聞いてしまうあたりが三国先輩らしい。なぜそんなにも純粋でいられるんですか。
車田さんは三国先輩の質問を曖昧に答えて白い歯を見せてにっと笑った。この反応だけを見ると付き合っていのかは分からなかった。

「車田に先をこされたど」
「......俺らに黙ってる奴ではないと思ってたのにな...」

小声で悲しみながら話し合っている先輩達の会話は俺にも聞こえたし、車田先輩にも聞こえたことだろう。
でも、俺も悲しんでいる先輩たちの気持ちは分かるから、先輩たちを哀れむようなことはしなかった。

車田先輩はとうに向こうにいって葵となにやら話している。
なんの話をしているか、なんとなく分かる。きっとこれからのデートの予定とかだろう。はぁ...

葵(嫉妬作戦は成功...したんですかね...?)
車田(う、う~ん...。微妙みたいだな...)



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車田さん→彼女をいるように装って、同級生をびっくりさせたい。
葵→天馬に嫉妬してもらいたい。
こんな作戦でもしてたと予想。勢いで作ったから自分でもよく分かってない。
え?なんで車田さんと葵かって?車葵が好きだからだよっっ(^o^)/二人がからんでるだけで幸せ!




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