豪炎寺と春奈






「ま、ま、待ってください!!」
「…ご、ごめん」
豪炎寺は握っていた春奈の手をとっさに離してしまった。春奈は顔が赤くなり、しまいには手まで熱を帯びてしまっていた。

「ダメだったのか?」
豪炎寺が下のアングルから聞いてくると春奈は口をパクパクさせてさらに赤面した。
春奈がどうしてこんなことになっているか豪炎寺は知っているくせに知らないフリをしていた。

「だ…だめじゃないですけど…」
「ならどうしてダメなんだ?」
「だって…こ、心の準備が………」

豪炎寺はにっと笑って春奈に抱きついた。
「俺はもう我慢できない」
「せせせせせ先輩!」

「あはは、暴れるなって」
「ぁー…心臓の音がすごい…ドキドキっていってますよ……」
「あぁ、分かる。すごく伝わってくる」

豪炎寺は春奈に向き合って顔を合わせた。
春奈も少し落ち着いたのかそっと目を閉じた。






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -