初めての飛空挺…って、俺意識ないしっ!

待機していたセッツァーの飛空挺に乗り込み帝都ベクタを後にしたエドガー一行は助け出したアルバートを空いている客室へと運び休ませることにした。その際、誰もが驚いたことに看病を申し出たのがエドガーで、ロックなどが申し出ても頑として譲ろうとしなかった。


「さて、と…一先ずアルバートを寝かせてやらないと…」
「看病なら俺がしよう」
「エドガー?」
「いや、ここは俺でもいいだろ?」
「ロックに譲る気はサラサラ無い…悪いが諦めろ」
「んなっ!?何で!?俺でもいいだろ!」
「諦めろ、ロック。こうなったら兄貴はテコでも動かないぞ」
「みたいだな…どうやらオウサマはあの子にお熱みたいだしな」


その様子を見たセッツァーとマッシュは半ば呆れ気味に微笑みを浮かべて肩を竦めさせる。それを見たロックは渋々といった様子で引き下がった。

部屋にアルバートとエドガーの二人になり、意識の戻る気配のない様子を見てエドガーは小さく自嘲気味な溜息を零した。そして、カプセルの中に満たされていた水の所為でびしょ濡れになった衣服を脱がし身体をタオルで拭ってやった。
エドガーの前に晒された肌は絹の様に綺麗で女性と見紛うほどの白さだった。その肌を目の当たりにしたエドガーは瞳を細め触れようとするも理性が咎め、首を振って邪念を払ってから介抱を続けた。
一通り拭き終わり、衣服を着替えさせた所で飛空挺に振動が走った。その振動にエドガーはアルバートの蕎麦を離れ甲板へと急ぐ。

甲板へと出たエドガーの前には二本のアームが腕を伸ばし今にも飛空挺へと襲い掛かろうとしている所だった。それをボウガンで防ぎ、エドガー、マッシュ、ロック、セッツァーの四人で退けゾゾへと再び飛び立ったのであった。





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