ツイン

気付かなければ
(良かったのにね)

お互い何も分からないまま
(それでも必死に愛し合ってる)

鶏の羽
(どこにも飛べない無力な翼)

あなたのしんぞうは
(どんなおとをしてましたか)

抱き締めておけば良かった
(こんな後悔したくなかった)

確かにあの時
(君は手の届く場所にいたのに)

夢を、みていました
(それはとても切ない夢でした)

ああもう勝ち目ねぇよ
(頭ン中四六時中お前のことばっか!)

ほら、またそうやって
(俺だけどきどきして不公平だ!)

空が落下する
(海は空の残骸なんだ)

ああ好きだよばかみたいに
(それが何か?)

自分が作り物だと知らないダイアモンドの
(誇らしげな輝きがいとおしい)

分かっていたよ最初から
(月に兎がいないなんて)

線路に横たわって空を見た
(空の涙は苦かった)

そんな目で言わないで
(そんな、諦めたような。)

とおりゃんせ
(行きは良い良い、帰りは?)



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -