<ある日のお昼寝庭球保育園>
お昼寝の時間。先生たちのしばしの休憩時間でもあるこの時はほんわかとした空気が職員室内に過ぎていた。
「さなだぁ…どこじゃ」
そんな時間に小さな声がぽつんと響く。
「なんだ雅治。起きてしまったのか」
その声をいち早く聞き取った真田は、夢うつつをまどろむ雅治をひょいと持ち上げ、あやす。
小さな体はいとも簡単に持ち上げられ真田の大きな腕に包み込まれた。
「んむ…まだねむくないにゃり」
意地をはる小さな園児が真田を愛しさで包む。
「よしよし。ちゃんと己の蒲団で寝るのだぞ。」
「いやじゃあ…さなだといっしょにおりゅ…」
「わがままをいうでないぞ、まさは」
言いかけて腕の中で小さな寝息が立っていることに気がつく。
「…寝たか」
いつもは宍戸たちを追い掛けてとても短く感じる廊下もこうして改めてゆっくりと歩くと、意外に距離があるのだなと真田はふと思う。
お昼の日差しがぴかぴかの雅治の銀髪を照らした。
「…む。よく寝ろ雅治」
そう言ってぽんぽんと雅治の頭を撫でる。
教室に着いて布団に雅治を降ろそうとしたが、小さな手は真田のエプロンをはっしと掴んでいてとても取れそうにない。
(子供とは…全く侮れぬな。)
「…………ぬぅ」
呟いて、真田は小さな寝息を腕に抱えたまま長い暖かな廊下を引きかえした。
2010/08/11
全く、お昼寝の仁王が可愛すぎてたまらない一品。あぁああ!抱っこしたい!ぷにぷにのほっぺが肩にぃ…(;;@∀@)ハァハァ
…っていう妄想がたっぷり詰まった阿呆な一品。
妄想万歳!中二病万歳!\(^O^)/
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