寝ぼけて5のお題
1.掛け違えたボタン

朝は眠い。それは自然の節理だと思う。
だってあれだろー人間ってなんとか原人から進化したあのうん・・・難しい事考えたら眠くなってきた、これも自然の節理ですねィ。

布団のぬくぬくとした暖かさに二度寝を試みようと昨晩数えた土方の死体の続きを小声で数え始めれば当の本人が刀を持って入ってきた。

「そんな物騒なもん数えんなァァァ!起きろ、総悟。ほらとっとと着替えろ!」

「んー・・・着替えるんで向こう向いててくだせェエロ方。」

寝間着の首元を緩めながら寝起き特有の舌足らずな声を上げれば、悪ィと少し慌てた様子で土方がこちらに背を向ける。
なんでこうも簡単にひっかかるのだろう、お色気作戦ってやつ?

しかしそんな悪戯も少しの時間稼ぎにしかならない。

「てんめ・・・起きろって言ってんだろーが。こうなりゃ力ずくで起こしてやら。」

「ん・・っ。」

沖田のシャツに手をかけ寝間着を脱がそうとした土方の思考回路がストップするまであと3秒。



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