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恋しいけれども愛しているにはまだ 遠い(李異)

私があの男以外に執着をしているなんて、初めてだ。そう、目の前で酒を飲む男を見ながら王異は思う。その上、あの男に思う殺したい、とは違う、やわらかな感情が王異の心を占めている。が、彼女はそれになんと名付けるか、わからなかった。ぐびぐび、といつも異常の早さで酒を煽る王異を李典は心配そうに、手をとめて見る。「俺の勘では、悩んでるって感じだけど」「そうかしら」きっとあなたの所為よ。だ、なんて言えない王異は、器に入った酒を全て飲み干す事で誤魔化そうとした。


タイトルは選択式御題 さまさまよりお借りしました。

2013/03/12
msu
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