春の湊。




introduction






story


「らっくん…会いたかった…」

春月の光が明るく包む夜。
伊賀に住む忍の少年、立花 楽の前に突然現れたのは長い間疎遠になっていた親友、法雨 里冉だった…!

楽は里冉との再会、そして班への配属をきっかけに、強敵や様々な壁にぶち当たることになる。

周囲の人々、そして自らの過去が紐解かれていくその時、見えてきたものは…




何百年も対立していた伊賀と甲賀、そして謎の新勢力“梯”。

果たして二人の少年は忍の世界を救うことができるのか。


3つの忍の里でそれぞれの思いが今、動き出す―――








keyword


《忍者》
昔は主を持つ忍が多かったが現代はそうでもない。
フリーの忍者なども多く、結構自由にそれぞれ任務をこなしている。
所謂スパイや暗殺的なものはもちろん、里の美化やイベント時の人出不足を補ったりと、なんでも屋のような仕事をしていたりする。


《伊賀》
楽や恋華の住む里。
数百年前は掟に厳しく冷徹な忍の多い里だったが、現代に至るまでにどういうわけか平和ボケしてしまった。
ある時からほとんど他里との交流をしなくなり、独自の文化を築き上げて来た為に秘術なども多い。
交流をしないおかげで外からのイメージは昔の“陰”のまま、実態はイメージよりはるかに平和な里となっている。



《甲賀》
法雨家が仕切っていると言っても過言ではないくらいに法雨を中心に動いている里。
実態はほぼ謎だが、影忍等もおり伊賀よりかなりちゃんと忍者してる。
伊賀とは逆で、外からは掟よりも人情をとるような“陽”のイメージを持たれていた里で、今も慈善活動などをしておりイメージを保ってはいるが…!?



《梯》
伊賀にも甲賀にも所属しない忍達が集まり動いている里。というか集団。
好戦的で、なぜか伊賀や甲賀を定期的に襲撃してくる。
復讐が目的という噂があるが実際はどうなのか全くわかっておらず、二里は混乱するばかり。
正式な構成員の数や目的など、ほとんどが謎。









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