fragrance
涼やかな声、鮮やかな花が
雨に揺られ薫る
まるでそれは今の私
濡れた身体のまま
貴方はここで私を抱きしめ
愛を囁いたわ
貴方だと分かる慣れた香りが
そうずっと
私から消えない
想いなんて
最初に知られてしまって
「幸せな、日々でしたね」
夢は、夢として消えていく
花は、枯れてしまいもう居ない
貴方は、いつ私に帰るの？
届かない想いに気付いて
涼やかな声、鮮やかな花は
その声が好きだった
私の香りを消し去る程に
貴方の温もりがほしい
明日が来る
眠れない私を連れて
「幸せな、日々でしたか？」
夢は、もう見ることも無いの？
花は、返り咲くことは無いの？
貴方は、もう笑ってくれないの？
ならばせめてこの香り消してよ
夢を、見る事さえしなかった
花は、綺麗に咲き誇っていた
恋は、貴方を変えてしまった
もう一度だけ香りをください
──────
恋に破れた花は
枯れてしまうだけなの？
2013*09*13
07:59
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[mokuji]
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