エースが復活(?)して、今度はエースの歓迎会をやろうと誰かが言い出した。
そんな訳で、再び教皇宮の食堂が宴会場となったわけだが、今回は星矢達も同席している。
料理はここのコック達が腕を奮って(大量に)作ったギリシア料理とデスマスクとシュラ、そして紫龍と老師が作った中華料理が所狭しと並んでいた。



「うぉー、美味そうだなぁ!頂きます!!」


パンッと手を合わせてエースとアンは挨拶をすると、凄い勢いでエースが食べ始めたのだが、アンに比べると食い方が若干(とは言い難い)汚なかった。
しかも、『貴様はリスか!?』と突っ込みたくなるくらいに頬張っている。



「……なぁ、いつもそんなに詰め込んで食うのか?」

と、あの星矢でさえ若干引き気味に尋ねると、エースは星矢の質問に答えるべく詰め込んだものを必死に咀嚼していた。


「ングング……(ゴックン)、すまねェな。ほら、おれ達は海賊船に乗ってたわけだが、何せ白ひげ海賊団は人数がハンパじゃなかったからな!」

「急いで食べないと食いっぱぐれる……って事はなかったけどエースは普通の人の倍以上食べるからガツガツいかないと足りないんだよね。」

「ああ、ま…ルフィほど食わねェけどな。」


そう言ってニカッと笑ったのだがその顔がアンに良く似ていて、コイツらが双子なのだと実感した。



「なぁ、エースは……」


ゴシャッ!!
ガシャン!!


デスマスクがエースに話し掛けようとしたちょうどその時、昨日の昼間に聞いた聖闘士迷物・顔面落下(なぜ頭から落ちてしまうのかは聞かないで欲しい)と同種の音が同時に2つ聞こえたので、その場にいた全員が一斉に音源を見ると……………





予想通り2人同時にオチていた。
さすが双子だな……。

しかし、星矢達は初めて見た光景のため、かなりの慌てようだったのが少々笑えたのだがそれは黙っておこう。



「ちょ…っ、アンさんどうしたの!?」

「アンさんもエースさんもいきなり倒れたぞ!?」

「大丈夫ですよ星矢。お姉様もエースも少し眠ってしまっただけですわ。」

「「「「寝た!!!?」」」」


星矢達が声を揃えてそう驚きの声をあげると(何と息のあっていることだろうか)、それがうるさかったのかエースもアンも目が覚めたようでムクリと起きた。



「……しまった…寝てた。


と、やはり昨日聞いたような台詞を言っていた。
唖然としてしまっている星矢達にアンが昨日我々にしたように説明をしていたのだが、たった1日でこの光景に慣れてしまった我々の適応力もどうかと思うがな。
いまだに驚きつつも心配そうにしている瞬にアンがニコニコとしながら話し始めた。



「大丈夫だって瞬。物心ついた時からこうだったし。」

「そ、そうだったn……」

ゴシャッ!!


「ま、また寝たの!?アンさん!!」

「いやー、重ね重ねすまねェなぁ。おれもアンも、血が繋がってねェはずの弟もジジィもそうなんだよな……食事中だけなんd…zzz………」

喋りながら寝たぞ!?


アンに代わってエースが説明をしていたら、今度はエースが説明している最中に 落 ち た
しかも、2人とも少し経ったら何事も無かったかのように起き上がり、これまた何事も無かったかのように食べ始めたのだった……。
ただ、2人とも顔が若干、食い物で汚れているのが、この2人に何が起こったのかを物語っている。







そんな騒ぎもありつつ、食事会はそのまま飲み会に突入したのだが、しかし飲み会をすると言っても、アテナは然る事ながら未成年の星矢達を酒の席に参加させるわけにはいかぬと言う事で、会場を変えて磨羯宮に移動した。(本人は若干渋っていたが…)








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