最強!聖域の天使様 | ナノ

01-01

─ギリシア 聖域─



聖戦も終わり、何故か…と言うよりも 確 実 に アテナの思惑通り、アテナの聖闘士全員が生き返った。



サガの乱により死亡したアイオロスとシオン。

そして、ミロの師で前代蠍座の黄金聖闘士であり、現在は祭壇座アルターの黄金聖闘士(←この部分は捏造のため、原作(白銀)とは大いに違います。悪しからず)であるアンジェロも甦ったのだ。









「聖戦も終わり、三界で和平を結ぶ事もできました。皆さん、これからも地上のために力を尽くしてください。
しかしこれからは貴方達も、人並みの幸福を得てください。誰かを愛し愛する事で、より強くなれるでしょう。」

「はっ!」

「では次に、新しい教皇についてですが…。」


沙織が話し出すと、アンジェロは沙織の言葉を遮り、一言断ってから話し出した。




「その件につきましては、シオンから指名のあったアイオロスになさっては如何でしょうか?」

「私もアイオロスやサガに……とも考えましたが、アンジェロ、貴女がなってもらえませんか?」

「はぁ!!?」



沙織の言葉にアンジェロは思わず変な声を出した。
そして、動転してその職をサガに押し付けようとした。



「だって、アルターの聖闘士は教皇の補佐として存在するんですよ!?そのアルターの聖闘士である私がなってしまったら…。
だったら、いくら教皇に成り代わっていたとしてもその職を経験ずみのサガにやらせれば…」

「…アンジェロ(泣)。やはり私を許してはくれぬか…。」


アンジェロの言葉に密かにサガは涙していた。






それはそうだろう。
あんたアンジェロさん殺そうとしたんだからww
それにしても、サガなりに気にしてはいたんだね。←筆者の声







「あ、サガ…。いや、あの時の事はもう水に流そう。
サガも病んでたし、さ。二度目の人生だもん。」

「アンジェロ…、あの時は済まなかった。」


サガ、余計に泣いてます。
しかもアンジェロの寛大さに他の連中までつられて泣いてしまっていた。
ちなみに青銅達は若干引いていました。










「と、言うわけでアテナ。新教皇は正式にサガと言うことでよろしいでしょうか?」

「貴女がそれで良いのなら私は構いません。」



こうして、新教皇はサガとなり、アンジェロはアルターの聖闘士の使命のもとにサガの補佐として、そして双子座の聖闘士にはカノンが就いた。
なお、前教皇シオンは教皇相談役と言う新たに制定された役職に就いたのだった。
人事も決定し、解散となった一同はそれぞれの宮に戻るために階段を降り始めたが、その途中に少し小さめの宮があったのだが、それはアンジェロの住居だと判明した。

それは双魚宮と教皇の神殿の中間地点にあった。











「いったい、いつの間に作ったんだ?」

「ん?サガ達が死んだ後に私が教皇代理をしていたんだが、その時にアテナのご厚意に甘えて作っていただいたんだ。」

「えぇ、任に就いてもらうにも近い方がアンジェロも楽でしょうし……。ところでアンジェロ、以前から言っているように、私の事は『沙織』と呼んでください。
私が幼い頃はそう呼んでくださったではありませんか。」

「いや、しかし…あの当時は貴女がアテナとして覚醒なさる前でしたし……。」

「いいじゃんアンジェロさん。沙織さんもそう言ってんだしさ!」


アンジェロが迷っていると、横から星矢が明るくそう言って、それに沙織も嬉しそうに頷いた。
そんな2人を微笑ましく思いながら、アンジェロは沙織の願いを受け入れる事にしたのだった。


























─アンジェロ宅─


アンジェロの為に作られた祭壇宮(適当につけました、宮の名前ww)に入りたがった者達(主にデスマスクと星矢)のせいで、大勢を招き入れる事になってしまったアンジェロは密かにため息をついた。
ちなみにその理由は、宮の内部を見てみたいと言うのと、アンジェロと話してみたい、と言うものだった。




「悪いな、俺はアンジェロとあまり話した事がなかったから、話してみたかったんだよ。」

「まぁいいさ。
そう言えばミロやリアはわりとここに入り浸ってたね。」

「ははっ、だって…ずっと探してたアンジェロと会えたのに、また居なくなってしまったら…と考えたら怖かったんだ。」

「ミロ…。私はもう居なくならないから、ね?」


アンジェロはそう言ってミロの髪を撫でると、ミロは『もう子供ではないんですよ…』と言いつつも、何処と無く嬉しそうな顔でされるがままでいた。
そんなミロとアンジェロに割って入ったのは、デスマスクだった。




「ところでよぉ、アンジェロって俺らがガキの頃から外見がちっとも変わってねぇ気がするんだが…。」

「ん?それ聞いちゃう?」

「ホッホ、変わるわけがなかろうて。」






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