正臣×子帝人
兄弟パロ
「みかどね、おおきくなったらまさにいのおよめさんになるね!」
花が咲いたようなそりゃ誰もが頬を緩ませることが出来る笑顔で、俺の弟はそう言った。
しかし、いきなりの爆弾発言を俺の脳は理解するのに数秒の時を必要とした。
「まさにい?まさにいはみかどのこと嫌い?」
何の反応を示してくれない俺に不安になったのか、少し涙目になった帝人が上目遣いで俺を見る。
その仕種に弱い俺は慌てて首を横に振った。
「帝人の事嫌いなんてそんなことないよ。むしろ、世界で1番帝人の事が大好きだよ」
「ほんとうに?」
「本当だよ」
笑顔で答えれば、帝人は安心したのか顔を綻ばせる。
俺はそんな帝人の姿に顔がにやけそうになるのを必死に堪えた。
「まさにい、みかどねまさにいのおよめさんになりたいんだけどだめ?」
再び、爆弾発言。しかも今度はプラス上目遣い。
「もちろん、いいよ。帝人がお嫁に来てくれるなんて兄ちゃん嬉しい」
可愛い可愛い弟に兄弟では結婚出来ないんだよ、と言える訳もなく俺はそう答えた。
言った言葉は全部本当の事なんだからいいだろ、と心の中で呟いた。
「みかどもうれしい!みかど、がんばってまさにいのおよめさんになるね!」
たんぽぽに会いたくて
((帝人が可愛すぎる))
(まさにいどうしたの?どっか悪いの?)
(な……何でもないよ帝人。公園にでも遊びに行こうか)
(うん)
.
『幼い君に恋をした』提出作品
10.05.28.あげは