【葦原学園】

★運動系の強化高校。殆どのメジャーなスポーツが揃っている。グラウンド三つと体育館を抱えているが現時点で練習はギリギリ賄えている状況。広すぎて学食に行くと休み時間内に帰ってこれない生徒が続出する。

★理事は広瀬一郎。メランコリアを買い取った瀬田正雄とは旧知の仲であり当時投資家だった彼は元々してみたかった学園経営に名乗りを上げる。ただし完全に思い切りで手掛けられたため先のような事態が続出した。

★生徒たちの苦労はともかく数年でサッカー、乗馬の強豪校に成長する。他は発展途上といった感じ。

  ・加藤 秀(かとう・しゅう)

   二年生。専門的な学習ができる、葦原学園に最近引っ越してきた。
   感情表現がやや薄いが冷たい人間という訳ではない。
   無類の猫好き。
   専攻は乗馬。猫も好きだが馬も好き。センスはピカイチ。

   ・小池 卓志(こいけ・たくし)

   二年生。クラスのムードメーカー。そしてテストはいつも満点。
   引っ越してきた秀に最初に声をかけてきた人物。
   親は離婚している。
   専攻はバスケ。スリーポイントシュートも決めたことがあるパーフェクトヒューマン。

   ・保科 せつら(ほしな・せつら)

   二年生。秀と卓志のクラスの委員長。厳しくはないが、奇行が多い。
   一個下の弟であるかいらが心配でしたくない。
   意外と悪食。弁当にはハチノコやイナゴが入っている。
   専攻は乗馬。可もなく不可もなくな結果を残している。

   ・保科 かいら(ほしな・かいら)

   一年生。入った当初は真面目だったが二学期始めから何故かグレてしまった。
   名前からも察せる通りせつらとは兄弟。入った当初から仲はよくない。
   甘いものが好きだがそれを知るのは彼が心を開いた人間だけ。物語開始時から幾夜が恋人。それがクリスにバレているのが大変痛い。
   専攻はバスケ。最近は顔を出してすらいない。

   ・白村 クリス(しらむら・くりす)

   一年生。イギリス人ハーフで英語がペラペラ。日本語は少しだけ危うい。
   笑い上戸でみんなと一緒にいるのが大好き。その一方で人の弱みを握り、コントロールするのが大好きな危ない一面も。かいらとは同じで一方的に絡んでいる。
   食玩集めが趣味で放課後はコンビニでよく姿を見かける。
   専攻は乗馬。馬との一体感が半端ではない。

   ・瀬崎 幾夜(せざき・いくや)

   一年生。見た目はもっさりしているが言うことは適格。いつも理科室で実験器具を触っている。
   同じ一年の同じ専攻でやばい奴と称される男(かいら)が恋人。そのことはクリスしか知らない。
   温厚だがプッツンすると意外と人の痛いところを突いてきたり正論でねじ伏せてきたりする。
   専攻はバスケ。一学期はサッカー専攻だったがいじめに遭い乗り換えた。

   ・橋場美 皐月(はしばみ・さつき)

   三年生。自他共に認めるイケメン。女子ウケはいいがシャツ着用の校則を守らないため教師ウケは悪い。美意識に問題らしい。
   瓜高の実春が従兄弟で法医学者の父が彼の人生に影響を与えたことを快く思っていないらしい。
   勉強はできそうな体を出しているが下の下。教え方も下手。
   喧嘩もからっきし。女の子だけで彼の世界は回っている。

   ・佐伯 哲治(さえき・てつはる)

   理科教師でバスケ部顧問。厭世的でやる気を感じられないが仕事自体はきっちりやる。
   卓志、かいら、幾夜のことは専攻なので知っているがかいらを更生させようとも幾夜を救おうとも思わない非情な大人。
   過去のなにかから、その自堕落な人間性はできているらしいが、今葦原にそれを知る人間はない。
   『なんだかんだで生徒は大事。踏み込まないだけ』という発言もどこまで本当か分からない。
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