04/26 息抜き学パロ男子高校生
息抜きに学パロ。
相変わらずの男子高校生。
こいつら毎日平和そうで羨ましい。
◇◇◇◇
春だ。
春だからか、頭が小春日和に侵された人間が増えた。
近藤も例外ではない。
「もしも、もしも俺が女だったら色っぽい美人の姉ちゃんだったりしてな」
どうやら近藤の脳内にも桜前線が到来し満開となったようだ。
「色っぽくておっぱいもバーンとデカくてさ。いやあ、お妙さんにヤキモチ妬かれちゃうな!なあ総悟!」
「近藤さんの相手すんのめんどくせー」
上機嫌な近藤とは対照的に沖田はいつもと同じような顔で携帯ゲームに視線を向けている。
「なぁ近藤さん、土方さんはどこに居んですかぃ」
「なんだ総悟。普段は文句ばっか言うくせにトシがいねえと寂しいのか。仲が良くて羨ましいな!」
「俺のことは気にしねえで仲良しの土方さん探しに行きやせえよ。んで、そのまま帰って来なくていいですぜ」
ただ土方に面倒(近藤)を押し付けたいだけなのだが、そんな沖田の素っ気ない態度に近藤は愉しげに声をあげて笑う。
「総悟もガキだなぁ、そんなに拗ねんなよ!お前とも仲良しだろ!」
「いや、いらねえです」
「うっわ失敗した」
沖田の言葉に被さるように聞こえた台詞は近藤のものではない。
そこには苦虫を噛み潰したように顔をしかめる坂田が立っていた。
「あー失敗した。こっちじゃねえであっち行けば良かった」
「よう、坂田じゃねえか」
近藤は速攻で立ち去ろうとする坂田の肩をがっしりと掴む。無駄に力強い。
「お前も俺が色っぽい姉ちゃんだったら嬉しいだろ」
「あーどうでもいいっす」
適当に返し立ち去ろうとするが身体が動かない。
「いいからいいから」
無理やり座らせようとする近藤と抵抗する坂田。
しかしこのまま抵抗し続けるのも面倒になり、坂田はあっさりと諦めることにしてその場に腰をおろした。
「土方くんどこよ」
持っていたペットボトルに口をつけながら視線を動かす。
「トシ?なんだよ、総悟だけじゃなく坂田もトシに会いてえのか。みんな仲が良いな」
「お前探しに行ってこいよ。そのまま戻って来なくていいから」
「俺もそれに賛成ですぜ。近藤さん行ってきなせえ」
近藤を土方に押し付ける気満々の二人だが近藤にそんな空気が読めるはずもなく、「それよりもさ」と二人の間にドカッと腰を下ろした。
「さっき総悟にも言ってたんだがな、自分が女になったらどんな感じだと思う?例えば俺だと色っぽい姉ちゃんになりそうじゃね?」
「ゴリラがクソみてえな妄想垂れ流すなよ」
坂田は心底興味なさげに欠伸をする。しかし坂田の素っ気ない態度などいつものこと。たいして気にしていない近藤は、まあ聞けよと話を進める。
「意外性だよ、意外性」
「あ?」
「性別が変わるならそれぐらいないと。その意外性を俺に当てはめると色っぽい姉ちゃんってことになるだろ?」
「オナニーしすぎて頭もイッテんの?馬鹿に馬鹿って言うのほんとめんどくせーんだけど」
「なあ総悟も考えたことねえか?自分が女だったらどんなのかって」
「俺は今のままでもそこらの女より美形ですぜ」
「やべ、馬鹿もう一匹発見したわ。土方くんに懸賞金でも貰おうかね」
「それ山分けですぜ」
「俺の話を聞けって!」
なんとなくグダグダのまま終わり
この三人は書きやすくて好きですね〜。
多分、なんだかんだで近藤くんは愛されてると思います。
このあと土方くんが近藤くんを回収にくるんだと思います。