10/13 ちょっとチャラい土方さんと姉上
ちょっとチャラい土方さんは気軽に姉上を食事に誘うのです。
「おい」
「あら、副長さん」
「今から暇か」
「え、ええ」
「じゃあ、ちょっと茶屋にでも行かねえか」
「あなたと?」
「ああ、ちょうど休憩しようと思ってたところだ。どうせなら美人と一緒がいいだろ」
「あなた・・・その軽口はやめた方がよろしいわよ」
「俺のどこが軽口だ」
「もう少し自覚されたらいかが」
「あんまり喚くな、美人が台無しだぞ」
「それを止めなさいと言ってるの」
「はあ?」
「ああもういいわ。分かりました、行きますよ。御馳走になります」
「あ、ああ」
「あなたの奢りでしょ」
「まあな。誘った女に出させる訳にはいかねえだろ。美人に嫌われたくねえしな」
「そういうの、勘違いされますから気を付けられた方がよろしいですよ。私はあなたが見た目と違って女たらしなことを存じてますから大丈夫ですけど」
土方さんのたらしは天然たらし。たらすつもりがなくたらしてる感じで。でもちょっとチャラい。
こんなの読みたい。