12/11 「無声慟哭」より
わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
おまへはじぶんにさだめられたみちを
ひとりさびしく往かうとするか
「無声慟哭」より
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この部分を読んでると、攘夷時代の銀さんとか今の高杉さんとかを思い浮かべては色んな妄想してしまいます。本当に噛み締めるほどに染みてくる。正直、宮沢賢治さんの作品は有名なものしか知らなかったのですが、この詩を偶然読んで頭をぐわんと揺さぶられた気がしました。
青ぐらい修羅って銀さんぽい。白夜叉だけど薄い水色なイメージがあります。
じゃあ銀さんが思う「おまえ」って誰なんだろうって。やっぱりなんとなく、高杉さんかなって。
でも、これってギンタマの男っぽいですよね。ギンタマの男どもですよ。やっぱりあの人達は命を斬る人達だから、みんな多分自分のことをそう思ってるんじゃないかと。幸せの反対側を歩いているんだって自覚して、ちゃんと生きてる人達。修羅を歩いている人達。
んん、シリアスギンタマ書きたいな。チンコもいいけどたまには暗いのもいいいな。
この、無声慟哭という題名も凄く好きです。この四つの漢字だけで気持ちが伝わってくる。言葉の力ってスゴイナー。
言葉にできない思い気持ち感情・・・。これもギンタマの男っぽいです。肝心なことは言わない。だから余計に心に残るんですよね。銀さんしかり土方さんしかり。
これが恋愛だとすると。
待っていてくれ。
傍らにいてくれ。
女の人は何か言葉が欲しいのに、ギンタマの男どもは言わないんですよ。言えない。だって自分は幸せになれないと自覚しているから。でも、その自覚が独りよがりであると気付かせてくれるのは、そんな男どもが惚れた女だったりするんですよね。
お妙さんとかね!!(それが言いたかっただけ)
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ただわたくしはそれをいま言へないのだ
(わたくしは修羅をあるいてゐるのだから)
わたくしのかなしさうな眼をしてゐるのは
わたくしのふたつのこころをみつめてゐるためだ
ああそんなに
かなしく眼をそらしてはいけない
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最後の一文まで綺麗。