日記妄想つめあわせ | ナノ

 01/18 バトンで小話!


お題でバトン

お題にそって、創作して下さい(´∀`) イラスト、詩、小説など形は自由です! 5つ全て書いても、選んで書いてもOKです!


というわけで文章リハビリに用にバトンで短文書きをやろうと思います!もちろん妙受け!どうせならあまり書いたことのないオスがいいなと思います!
上から、
ホスト金さんと妙
どざえもんと妙
阿伏兎と妙
近藤と妙
定春と妙
です!気になる組合せがございましたらどうぞ!!


………………………………

*青い空から、何かが降ってきた。(金時と妙)


「あ、パンツ」

仕事終わりにそのまま店のソファーで寝て、帰宅は太陽が昇ったあと。寝起きの髪はぐちゃぐちゃで、仕事着のスーツはしわしわ。強いアルコールの臭いを撒き散らして歩く金時の視界に飛び込んできたのは赤い布切れ。いやパンツ。

「マジかよ」

ふわふわと風に乗ったそれをひょいっと掴んだ。確かにパンツだ。女物の赤いスケスケパンツ。

「スケベな女だな」

こんなパンツをはいている女だ、股も頭も緩いのかもしれない。それはそれで後腐れがなくていいなと思った自分は正直者だ。

「すみません、それ」
「あ?」
「上です、上」
「あーこっちか」

と、声に従い顔を上げる。どうせ自分と同じ夜の仕事か、派手な女だろうなと予想していたから、まさかと酔いがぶっ飛んだ。今時珍しく染められてない髪を一つに束ねた少女が、その大きな瞳をぱちぱちさせて金時を見ていた。金時が全く馴染みのないタイプだ。

「あの、なにか?」
「いや、あー」

金時は頬を掻く。

「まあ、初対面の俺が言うことじゃねえけどさ」
「はい?」

可愛らしく首を傾げた少女に、金時は赤い布切れを振って見せた。

「勝負パンツにしては透けすぎじゃね?」
「は?」

顔を見合わせたまま押し黙ること数秒。少女がサッと表情を変えた。

「わっ私が落としたのはそれじゃなくてそっちの靴下です!!」
「へ?え?」
「ヘンタイ!自分で拾うからもう結構です!さようなら!」

ピシャンと勢いよく閉まった窓。金時の足元には確かに靴下が一足落ちている。

「え?そっち?そっちなの?じゃあこのパンツはなんだよ」
「あら」

カラカラと窓が開くと同時に聞こえた野太い声。

「わたしのパンティそんなところにあったのね」

少女が消えた窓の隣の窓から顔を出した女性のような男性が、金時にウインクを投げかける。

「拾ってくれてありがとうお兄さん、チュッ」
「うるせえええ!!ジジイかババアか分かんねえ生き物がスケスケパンツはいてんじゃねえよ!!!」


(終わり)

キャラが掴めないまま書いたけど、意外と楽しいホストの金さん。


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*雨の日の(どざえもんと妙)


あの時、雨が降っていたら自分はどうなっていたのだろうか。あのまま道端のゴミのように捨て置かれたまま雨に打たれ続けていたのだろうか。そのまま腐っていったとしても、気に留められることもなく。

「どざえもんさん」

通り雨に打たれて濡れた毛を舐めていたら姐さんに呼ばれた。

「そのままだと風邪引いちゃうわ」

ふわりとかけられた清潔な手拭い。良い匂いがする。腐った肉でも錆びた血でもない、姐さんの匂い。俺はこの匂いに助けられた。

「良い子だから動かないでね」

優しい手つき。優しい声。俺はこの人のものだ。この小さくて綺麗な人のものだ。この人のものになってずっと一緒にいたい。

「ほら、綺麗になった」

俺の顎をするりと撫でて、姐さんがにこりと笑った。


(終わり)

どざ妙かなり好きかも・・・!
思考は白夜叉時代を意識してみましたが、白夜叉時代よく知らなかった(笑)


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*待ち合わせの確認(阿伏兎と妙)


「好きです」

女の唐突な告白に阿伏兎は目を瞬かせた。そしてすぐに理解する。

「ここに居やがったか」

溜め息を吐きつつ女を見やる。女の名は志村妙。調査済みだ。

「好きなんです」

苦虫を噛み潰した顔の阿伏兎とは対照的に、妙は嬉しそうな顔で愛の言葉を紡ぎつづける。
年端はいかぬが見め麗しい女に口説かれたら阿伏兎もやぶさかではない。女の火照った頬に歯をたてたくなるのを堪えつつぞんざいに告げた。

「こっちに来てくれ」

嬉々として近付いてくる妙の腰に手を回す。細い腰だがしなやかな筋肉がついている。いい女だ、それだけに口惜しい。
阿伏兎は妙を片手で抱きつつ、もう片方の手でうなじを探った。

「いいかお嬢ちゃん。アンタのそれは、こいつのせいだ」

器用に動く指先が何かをつまみ上げた。虫だ。地球のではなく宇宙の虫。

「この虫の毒のせいでそんな気分になってんだよ。刺されてから最初に見たオスに惚れちまう厄介な毒さ」

上司の気まぐれで買った虫を上司が逃がしてしまい、それを探しにこんな場所まで阿伏兎は来ていたのだ。

「これをとっちまえば毒もじきに抜けるだろう。そのときには俺のことなんか忘れちまってるさ」

名残惜しいが虫を回収し上司に届けるために妙を解放する。

「もしも忘れてなかったら、またここに来りゃいい」

阿伏兎が妙の胸元を指差して、ニヤリと笑う。

「今度はお嬢ちゃんを捕まえに来てやるよ」


(終わり)

あぶさん難しい!でも好き!もっと書いてみたい!


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*本当の私、僕(近藤と妙)


人を斬る人だと知っていた。そういう仕事であると知っていた。しかし妙は普段の彼しか知らなかったし、彼はその姿を頑なに見せなかったから。だから、彼の持つ刀が人を貫き、その返り血が妙の元に飛んでくるまで知らないままでいられたのだ。

「お妙さん・・・」

彼は血まみれの手を差し出しかけて止めた。妙もまた返事を飲み込んだ。

「すみません、お妙さん」

黒い隊服を湿らせて、血が滴る刀を手にした彼は、酷く傷付いた目で妙を見やる。

「こんな姿、見せたくはなかったんですがね」

息を吐くように小さくて笑って、彼は「忘れて下さい」と妙に乞う。

「忘れます」

妙は精一杯、平静を装った。上手く微笑んでいただろうか。傷付いていた彼を、あれ以上に傷付けてしまっていないだろうか。
妙は震える手を隠すように握りしめる。
恐ろしいと思ってしまったことを忘れたかった。


(終わり)

こういう近妙も良い。


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*差し出された手は(定春と妙)


妙は庭の木々に隠れるように踞る。誰にも会いたくない。今は上手く笑えない。
何一つ頼るものなどなかったあの頃、自分はどうやって泣いていたのだろうか。泣いていなかったのかもしれない。
誰かと別れるのはもう嫌だ。誰かと離れるのはもう嫌だ。今が幸せ過ぎて、きっともう上手く笑えない。自分の手を引いてくれた大きな手は、もうどこにもないのだから。
草を踏む音に妙は肩を揺らした。こんな姿はいつもの自分らしくはない。急いで顔を繕おうとしたとき、妙の視界が白に染まった。

「・・・定春くん?」

くっつきそうなほど近くに鼻先がある。くうんと声が聞こえた。

「こんなところまで、どうしたの?」

微笑みながら、その鼻を優しく撫でる。熊のように大きな体は白い体毛で覆われている。

「もしかして、私に会いに来てくれたの?」

冗談めかして言えば、定春がまた、くうんと鳴いて妙に前足を伸ばした。まるで慰めるかのように、そうっとぎこちなく触れる。妙の瞳がきらきらと水気を帯びていく。

「会いに来てくれたんだ。ありがとう」

首に抱きついて、顔を埋めた。ふわふわの毛が妙の顔をくすぐる。

「温かいね」

妙は顔を埋めたまま静かに泣いた。

「定春くんは温かいね」

庭の片隅で、妙はようやく泣き場所を見つけた。


(終わり)

初定妙は無難な感じで!ここから一歩ずつ進みたい


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というわけで小話いかがだったでしょうか!どれも私にとって新鮮な組合せばかりで、書いてるのがとても楽しかったです!
また気分転換に何か書いてみたいです。なにがいいかなあウフフ!


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ありがとうございました(*´∇`*) 感想などありましたら、どうぞ。

→楽しいバトンありがとうございました!

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