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アリス学園に入って一年半、11才になって少しした時この世界の主人公佐倉蜜柑の親友今井蛍ちゃんは入学してきた

彼女な、クラスに馴染むのも大して時間はかからなかった。わたしも何度か会話をしている程度、大人びた見た目と同じで内面も他の子たちとは少し違っていた

それに、キツネ目くんと心読みくん、スミレちゃんの四人はクラスでも仲のいい友達と呼ばれるようにもなった。今日だってキツネ目くんと登校してみんなと遊んでいる最中だ

自分が年上だということを、忘れてしまいそう…


「由美ちゃん、最近どう?もう慣れたかな?」


みんなで鬼ごっこをしていると、校舎の中で隠れていたわたしに話しかけて来たのは鳴海先生

先生は毎日毎日かぶらないアイテムで、着飾っている。パリコレモデルみたいだ


「はい、みんな良くしてくれますし。それに…友達も出来ましたから」
「そうか、よかった。…君が来た時、とても心配してたから…。うん、じゃまたね」


風の如く訪れて再び風の如く立ち去る鳴海先生は、不思議なひと。

後ろ姿を見送っていると肩にポンッと、誰かの手が当たる


「……由美さん、鬼ごっこだって分かっているの?」


飽きれた顔で見る蛍ちゃんが後ろに居た。ということは、鬼ごっこは終わり。わたしは、捕まえられた子達と一緒に牢に入れられるのだった


「え〜〜!由美ちゃんまで捕まったの〜」


心読みくんは残念そうにいい、抱き付いてくるそれを受け止めながら続々と捕まる子達を出迎えた




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