春想。


春は、嫌いだ。

あんたとの過ごした短い時間を思い出す

「....なまえ」

そう、つぶやいてももう返っては来ない

何度、その現実を見てきたのだろう

おまえを失った三年目の春

俺はまた想う

”嘘だよ”と笑ってみせてくれ、と

春想。

(春の空に想うのだ。)