「君には友達がいないのか?」
今日も今日とて暑苦しい昼下がり、突然リドルは本を読みながら言い放った。というか、その小難しそうな英語の本何処にあったんだよ、絶対私の家にないと思うんだけど。
「突然どうしたの?」
「夏休みが始まってから何日か経ったけど、バイト以外外出しないなと思ったから」
「そういえば、そうだね」
「あれかい?君ってもしかして学校ではぼっち?(笑)なの?」
「失礼な!!これでも結構友達いるから!!」
だから嘲笑わないでほしいな!!割と多い方だと思うよ!けど、最近は本当に友達と遊んでいないと思う。リドルが来てから自然と断るようにしてきた。
夏休み入ってから一層誘われることも少なくなった。仕方ないよね、断るしさ。泣いてなんかないよ!
「最近はバイト忙しくて付き合い悪かったからなー」
「…ふーん」
流石にリドル来てから断ってるなんて言えない。この間の水族館の件あってからきっとリドルは傷つきやすい性格だろうしね。ま、なんとかなるでしょーう。
なんて呑気な事を考えていると、突然いつもは大人しい携帯が鳴った。メルマガかー?と携帯画面を開くと…。
《私サトミー。今花子の家の前にいるの。》
「……………」
「…」
「はぁあああああああああああああああ?!」
「…五月蝿いよ」
「いやいやいやいやいや」
リドルの不機嫌オーラも気にしないくらいにこれはやばいぞ!私は慌てて返信しようとした瞬間、家のインターホンが鳴り響く。確実にあいつらだ。
ここであいつらにリドルを見られたらやばい。やばいぞこれは。非常に面倒な事になりかねん。ここは居留守を使うしk…
「誰だろう?」
なんて呑気な事を言いながらリドルは玄関に向かった。慌てて玄関に向かうも既に時遅し。リドル君はやってくれましたよ。鍵を外して扉を開いてくれました。
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