「おーリドル上手上手!初めてだと思えないくらいうまく卵割れたね」
「これくらい、僕にしてみれば簡単だよ!」

只今リドルとプリンを作っています。リドルは褒められたのが嬉しいのかふふん!って効果音がなりそうなくらいに得意げに卵を割っていく。うん、そんなに使わないんだけどなぁ。今日の晩御飯オムライスにしようか。

「そ、それくらいでいいよ」
「次は!次は何すればいいの!」
「うん、それじゃ、その卵が軽く泡が立つくらいに優しくほぐしてね」
「うん!」

リドルは嬉しそうに返事すると、それはもう優ぁしく回していく。そんなに優しくしなくてもいいのにw可愛いなぁもうw
私はその間に鍋に牛乳や生クリームなどの材料を入れて温めていく。丁度良く砂糖が溶けてきた頃にリドルの方もいい感じになったのかボウルを私に見せる。

「これでいいかい?」
「うん、凄くいいよ。それじゃ私がこの鍋の中身を何回かに分けてリドルが持ってるボウルに入れるから混ぜてってくれる?」

リドルはこくこくと嬉しそうに頷く。今日のリドルは妙に聞き分けがいいし可愛いな。なにこれ。
3〜4回に分けていく、リドルもせっせと混ぜていく。誰かーこのリドルを録画してーまじで可愛いんですけどー!!
悶えそうになりながら私は無事に鍋の中身をボウルに移した。そして、リドルが綺麗に混ぜてくれたそれを私が均等に容器に入れていき、バットに水を入れたそれを余熱しておいたオーブンに入れて焼いておく。

「焼きあがるまで待ってね」
「それくらいわかってるよ、馬鹿女」

……いつのまにか捻くれリドルが戻ってきたようだ。でも、オーブンを見つめるリドルの瞳はまだキラキラしていた。素直じゃないなー。
そんなリドルをそのままにして私はテレビを見ながら焼き上がりを待つことにした。

チンッ!と焼き上がった音がする。ずっとオーブンの前に居たのかリドルはできたよー!と大きな声で私を呼ぶ。リドルは素手で取ろうとするもんだから慌てて止める。怖すぎるわw
取り出したプリンを冷蔵庫に入れて冷やしていく。その間もリドルは冷蔵庫の前で待っていた。どんだけ楽しみなんだよwwwwクッソwwww可愛いわwwww

「うーん、じゃそろそろ食べようか?」

流石にずっと冷蔵庫の前で待たされる困るので食べることにした。すると、リドルは素早くプリンを冷蔵庫の中から取り出す。ご丁寧で自分のだけしか取らない処から(悪い意味で)いい大人間違い無しだね。
そそくさとテーブルにつくリドルに優しい私は自分の分のプリンを取った後にリドルのスプーンも一緒に持っていってリドルに手渡す。一応、小さくお礼を言う。素直じゃないなぁ。

「いただきます!」
「いただきまーす」

リドルは礼儀正しい子だったりする。いただきますを教えると律儀に食べる前は必ず言うようにしてるようだ。普段言わない私も釣られて言うようになった。
さてさて、食べる前にリドルを観察しようかしら。リドルの方を見ればどきどきしてる事がとても伝わる。ゆっくりとプリンを掬って、少しずつプリンを掬ったスプーンを口に運んでいく。こっちまでどきどきしてきて何故かその動きがスローモンションに見えてきたわ。意を決してリドルはぱくりとプリンを口に含む。すると、今までで見たことないくらいに目が輝いていた。どうやら美味しかったのかな?

「リドル?美味しい?」
「ん……ま、まぁまぁかな。悪くはないね、花子が作る料理にしては」

なーんて皮肉な事言ってるけど、リドルさん。美味しいよー美味しいよーオーラが全然隠れてない。なんなんだよ、悶え殺す気か?かわいすぎるでしょ??

「全く………可愛いなぁリドルは美味しそうに食べてるんだから美味しいっていいなよ」
「まぁまぁ!まぁまぁだからな!後可愛いって言うな!」

と、言いつつリドルは4個も食べている。全然まぁまぁに見えないっていう。5個作ってた筈なのにもうなくなってるやん。めっちゃ好きになってるやん。

「ふふふ、私の分もあげようか?」
「えっ!」
「はい、あーん」
「調子に乗るな、アバズレ」
「いたい!いたい!いたい!やめて!いたいって!リドル!」

リドルは持ってるスプーンを私の頬にグリグリさせる。地味に痛いです。そして、いつの間にか私の手にあった筈のプリンまでペロリと食べられたのであった。

リドルがプリン好きだと発覚した一日でした。
(なにこのほのぼの回!?)



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全然良い落ちが思いつかなかったていう。ごめんなさい。
ただリドルがプリン好きだったら絶対可愛いって言う妄想の塊でした。


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