さぁ!花子の三分クッキングの始まりだよ!うん、3分でプリン作れるわけがなかった。うん、リドル君決めポーズ決め込んだ私を痛い子みたいな目で見ないで。地味に傷つく。仕方ないじゃん!エプロンしちゃうとしない!?こういう事!?(しないです)

「そんな事してる暇があったらさっさと作れば?異端者?」
「発言が酷すぎるよ、リドル君」

口は笑ってるはずなのに、目は明らかに気持ち悪がられてる。そんな変なポーズしてないんだけどなー、こうおたま持ってにゃんにゃん♪ってポーズしただけだよ?
ま、リドルのこの視線はいつものことだからいっか!気にしない!花子は強く生きるよ!
私はプリンを作るべく、リドルの痛ぁーい視線を浴びながら材料を揃えていく。よかったこの間使った生クリーム残ってた!

「ところで、プリンってなんだい?」

どうやらリドルさんは相当プリンが気になるようだ。プリンって元々はイギリスのプディングだっけか?言わばわかるだろうけど、ここは敢えて言わないでおこうかな。

「ふっふっふっ、できてからのお楽しみ!」
「なにその笑い方、気持ち悪い」
「リドルは何かと私罵るの好きだよね」

そんなリドルには仕返しで、絶対言わねー!!!最後まで見とれ糞餓鬼!!!
涙目になりながらプリン作りに取り掛かる。まず最初にカラメルソース作りから。久々作るから緊張するー!
鍋に砂糖と水を目分量で入れてあまり焦げないように火に通す。甘い香りが台所を覆う。いい具合の色になってきたので私は火を消し少し水を入れる。久々だが、失敗せずに出来た。
カラメルを用意した容器に入れながらチラッとリドルの方を見れば、目をキラキラさせながら私の作業を見ていた。
………なんだろ、他の意味でやりづらい。非常にやりづらい。そして、めっちゃ可愛いなおい。うん、よし!

「リドルも一緒にやろっか!」
「えっ!」

リドルは私の方に勢い良く顔を上げてその瞳は一層煌めき、頬を紅潮させた。が、すぐに首を横にぶんぶん振り俯いてぶつぶつと何か呟く。
すると、また私の方に顔を向けるといつもの飄々とした表情になっていた。

「花子が失敗するのが心配だから、し、仕方ないから手伝ってあげるよっ!」
「お、おお…」

ようわからんが無理に平成を装ってるせいか最後の方では声が裏返った。何やら、喜んでるのを隠したいのか??何それ可愛いなおい。あまりに一生懸命だから今回はそのことに触れないでおこうか。
この間買ったエプロンを取っておいで、と言うとリドルはそそくさと自分の部屋に戻りの凄い速さで戻ってきた。っく、エプロン姿可愛すぎる!!!

「……何してるの?」
「あ、ごめん、つい体が…えへへ」
「えへへじゃない」
「いだだだだ!!ごめんって!!だから!!頬を抓るのはぁあだだ!」

あまりの可愛さに何故だかかってに体がリドルを抱きしめていた!
そろそろやばいな…理性を保たなければ…もう本能のままに動いてしまっている、リドルが可愛すぎるんだもん可愛いは罪だ、このままではいくら頬があっても足りないぞっ…!
まったく、とリドルが言えば頬の痛みは無くなった。うん、リドルに生ゴミを見るような目で見られてるなんて気づいてないから知らないから。

よし!リドル様と一緒にプリン作りの開始だ!





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