「花子…?」
「んー?」
「なんか回ってるよ…?」
「それが寿司だよ」
「…生で…お腹壊さない…?」
「いや、大丈夫だから、それだったら今頃この店潰れてるから」

予想通りの反応をするリドル。やはり、寿司はまだ向こうの時代では食べていないらしい。お腹壊さないとかwww可愛すぎるだろwww
家ではリドルに合わせて洋風の料理を作ってばかりいた。つまり、リドルにとって初めての寿司であり、初めての和食である。寿司が初めてっていうのはちょっとハードルが高すぎたかな?人によっては生臭くて食えたもんじゃないっていう人もいるし、ここは天ぷらとか揚げ物にすべきだったかな…。ま、いいか。

「こうやって、"醤油"につけて食べるの。」
「しょう…ゆ…?」

和食初めてのせいか、醤油も知らない感じです。

「あ、わさびっていう辛いのがあって鼻がつーんって鼻がなくなる感じになるかもしれないから覚悟しなさい」
「何それ!?そんな怖いことが起きるのか!?」
「いや、そんな怖くないから、慣れたら癖になるから」
「え…」

すごく険しい顔になるリドル。そんな怖がらなくてもいいのにー怖がらせるのは私だけどさ。いやー普段憎まれ口しか言わないリドルが怯えてる姿が可愛いなwwwうへへwww

「花子…あんまり、調子に乗らない方が身の為だよ。口にててバレてるよ」
「すみません、リドル様。ですから、頬抓りの刑はおやめ下さい、痛いです」
「本当、花子は馬鹿だよね、学習しないよね」

油断した…!私の悪い癖がここで現れるとは…!怯えてるのは続いてるけどね。

「…食べるよ…!」
「どうぞどうぞー」

私は既に食べてるけどね。だって、何時まで経ってもリドル寿司では定番・鮪と睨めっこしてんだもーん。私はお腹空いてお腹と背中がくっつきそうなんだよ。縁側うまー!

「パクッ)…っ!」
「どうですか?」
「…おいしい」

そいつはよかったね。だって、それサビ抜きだもん。つーんってしないもん。初心者向けだもん。そう、この隣のやつがサビ有りなのさ…っふっふっふ。

「どんどん食いたまえー」

リドルは私が言うサビ有りの鮪に手を出す。今のリドルは油断しきってる。さぁ、どんな反応をするかなーwww初心者の山葵はきついぞーwww

「パクッ)…んっっっ!?ゴホゴホッ!?」

案の定リドルは鼻を押さえながら咽る。勿論、私は爆笑に決まってる。…リドルにお仕置きされるのも決まってる。

「ぶあああはははははははははあはむせたあああああはははは………え」
殺す
「リ、リドルちゃん…?これは、可愛らしい悪戯じゃないかーそんな本気で殺そうとする目で見ないでよーリドルちゃん?いえ、リドル様??りどr…ぎゃああああああああああああああああ」
「花子…君は少し学んだ方がいい。僕を怒らせない方がいいってね」

意識が朦朧とする中で最後に視界に映ったのは飛びっきりの素敵で黒い笑顔でそう告げる、リドルの顔だった。
その後の事を思い出そうとすると何故だか体が物凄い勢いで震えるのだった。

 


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