魔王・イトウが与えた試練を無事に乗り越えた私は、愛しのDS姫を救うことが出来、幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。終わらないけどね!
糞伊藤のせいで髪がぐっしゃだよと悪態を付きながらもDS姫を取り戻せた事に喜びを隠せず屋上へと続く廊下を渡りながらDS姫に頬擦りをしてる変人は私である。
これでやっと愛しの沙織ちゅわんの隠れ真・ハッピーエンドルートの続きが出来る!どれほど待ち望んでいた事か…。あぁ、嬉しさのあまり涙が!
だめ、今は涙を流してはいけない。この涙は沙織ちゃんとの感動のハッピーエンドの為に残しておこう。後、周りの視線なんかに挫けちゃダメよ、蜜柑!

そんな事よりもノートを運んでいたせいで昼休みがあと10分もないくらいになっている。どうせ香穂の事だからもう弁当は食べてるとは思うし、屋上で真二ママの愛妻(?)弁当を食べてこよう。5限目は絶対休むつもりなのだ。だって…――あの糞伊藤の授業だからね!
5限目はサボって沙織ちゃんルートをゆっくりするんだ☆過酷な労働をさせた生徒の逆襲だ!仕返しだ!(後に面倒になるのは自分だけどね!)





さぁ、やってまいりました、皆大好き屋上さん。本当は立ち入り禁止だけど、私は気にしないね!立ち入り禁止だからこそ誰も近づかないこの場所は私にとってゲームが出来る最高の場所である。
昼休みもそろそろ終わり運動場も静まり返っていて尚ゲームに最適な空間へと化す。これなら静かにゲームが出来る、なんて最高なんだ!

「ンフフフフフ〜Vv沙織ちゃぁ〜んVvたああぁぁっぷり可愛がってあげるわねぇ〜Vv」

DSを開きながら、予め蓋をとってあった弁当箱から器用に卵焼きを口に含む。うん、相変わらず真二ママの料理は美味い!というか、"口に含む"って表現エロくね!?あ、どうでもいいか。
弁当の中身をポイポイ口に入れながら腕まくりする私。ここからの映像やCGを見逃さないために気合を入れなければいけない。あ、この野菜炒め超うめっ!真二ママ天才だろっ!

「よっしゃー!沙織ちゃん!たっぷり、デレを見せてねぇはぁはぁ

息を荒くした数秒後、突然の選択肢が現れた。え?まじでか!さっきので最後じゃなかったのか!理科の時間で選んだ選択肢は通常なら最後の選択肢の場所であった。
やはり、隠れエンディングだけあってここからは無法地帯。私の経験や予想を反するイベントが現る可能性は高い。油断せずに細心の注意を払って進むしかない。
このゲームは「ツンデレ☆paradise」と言うだけあってゲーム自体がツンデレである。少しでも間違えればBADENDうわっ!めっちゃ上手く言えた!じゃなくて!BADENDになるか、別のキャラのルートになるんだよね〜!
多分、そろそろエンディングに入っていくと思うからここらへんの選択肢は本当の本当に重要になる。あー!どうしよ、これは悩む!選択肢が7個もあるとか本当難しすぎ!どんだけツンなんだよ!でも、それが良い(*´Д` *)はぁはぁ

「うーん、どれだろうなー!!」
「これじゃないかのう?」
「え?これ〜?イキナリこれは大胆過ぎj…」

I☆TU☆KA☆RA☆SO☆KO☆NI





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