狂い愛(2/2)


彼女の意思に反し、身体はまるで悦ぶかのように彼の愛撫に反応していた。


ロベルトは片側の胸を弄びながら、もう片方に唇を寄せる。


「っ、あぁ……!」


あたたかくぬめった舌が胸の先端を捕らえ、執拗にねぶる。


その動きはいやらしく、リリィの官能を高めた。


口に含み、舌で転がし、音を立てて吸って。もう一方は指で弾かれ、つままれて、こね回される。


強すぎる快楽の波に呑まれ、リリィは耐えきれずに甘い声を上げていた。


「君の声、その表情……すごくそそられる」


切なく鳴くリリィに煽られ、ロベルトはうっとりと瞳を細めた。


再び噛み付くようにキスをして、彼女の口内を責める。


激しい口付けに溺れ、リリィの理性も次第に遠のいていく。


「ああ……愛しているよ、リーリア」


耳元で熱く囁きかけ、首筋をその唇が這う。


首に、肩に、腕に、胸に、口付けを落としていく。


その口付けの後には、華が咲くように印が残されて。


震える身体に彼のものだという証をつけられ、彼の唇から記憶覚醒を促す魔力を送られて。


リリィの意識は深く闇へと落ちていった。

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