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搾乳の真似事
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 牛の乳搾りって人間に置き換えるとエロい。はじまりはそんな他愛ない、思春期丸出しの好奇心だ。いつか見たバラエティ番組でやっていた、試験管ほどの太さがある牛の乳頭を優しく綺麗に拭いて、手で丁寧にそれを搾るだけの行為。あんなものに興奮して画面を食い入るように見つめた自分は何ともバカみたいだったけれど、思い出しただけで楽しくなってしまった俺は笑みも隠さぬままベッドの上に乗り上げた。
 白いシーツの真ん中に蹲る青年の背をさする。タオルを噛まされながらもどうにか唸る彼は全裸で、両腕は背中で拘束されていた。当然拘束したのは俺である。そのせいで支えられない上体は前に倒れて四つん這いになり、まさしく尻だけを高く突き上げている格好はとてもカイザーの名とは不釣り合いな滑稽なものだった。

「亮くーん。今からミルク搾ってやるからなー」

 わざとらしい口調で声をかけると亮の体が大袈裟なほど大きく弾んだ。もちろん彼は、今から牛の乳搾りと同じことをされると知っている。知っているのに抵抗せず、表面上の嫌がるフリをするのだから彼も相当好きモノだ。随分と立派な彼のイチモツはぶら下がっている状態でも硬く反り返り時折腹をピタピタと叩いている。期待しちゃって、まあ可愛いもんだ。こんなに無様な格好をしているのに股間のそれはカイザーに相応しいサイズと形で、俺はペロリと舌舐めずりする。この男が今から俺に乱され女のように喘ぐのだと思うと、興奮がとめられそうになかった。
 ローションを塗した亮専用のローターを、彼の尻の中へと埋め込んでいく。親指ほどの太さしかないそれは慣らさなくてもにゅるにゅると滑りを借りながら侵入して、人差し指の先で奥へと押してやった。1番奥より少し浅いところが亮のイイところだ。ここをチンポで擦ると彼は雌になる。腰を振りながらイキまくる姿は最高で、彼の精液が透明になるまで、何度だって見てられた。案の定ローターに弱点を押さえつけられた亮の背中がきゅっと反る。指を抜いて、ふうふうと息を切らす彼の頭を撫でながらローターのスイッチを弱に入れた。

「ぅ……ぅ、うぁ、ふぅ……っ」

「亮はイくかイかないかの境目で何時間もされるのが好きなんだよな。今日もそれやるか? こんなにチンポデカくしてさ、期待したんだろ? 可愛い奴」

「んっ、あぐ……!」

 先走りの溢れるチンポは、丁度牛の乳首と同じくらいの太さだった。テレビで見たのと同じようにまずはローションに浸したタオルで乳頭、もとい亀頭を軽く拭う。彼の口からくぐもった叫びが漏れた。気にせずもう一度、今度はゆっくり、力を込めて拭った。「ぐぅ、うぅぅっ、う……っ!」亮がまた叫ぶ。拘束された手がきつく握り締められて、彼の感じる快感の程度を教えてくれる。牛の乳頭と違い亮の亀頭は拭っても拭ってもまたすぐに先走りを垂らしている。全然綺麗にならないのが面白くて何度もそれを繰り返すと、亮の体はビクビクと断続的に痙攣を繰り返すようになった。あまり続けていると射精してしまいそうなので少し時間を空けて、それでも彼の興奮を持続させるため幾度も亀頭を拭いてやる。亮の指の爪は力んで真っ白になっていた。亀頭だけ責められてイキそうになるなんて、本当に彼はどうしようもない変態だ。

「亮、ミルク搾ってほしいか?」

 もちろんミルクというのは隠喩である。それが理解出来ない亮ではない、すぐに気付いて何度も何度も頷いている。可愛い奴。「カイザー亮はチンポからミルクを搾ってほしいのか」わざと煽ると亮の肩が分かりやすくブルブルと震えた。羞恥心を煽られるのも好きな彼だ、きっと今彼の脳内では自分自身を罵り貶める言葉が反芻し、その甘美な響きに酔いしれていることだろう。
 俺は次のステップへ移行すべく、チンポに指を絡ませた。女性タレントの動きを思い出しながら、人差し指と親指で作った輪を根元に当てる。少し強いくらいの締め付けがいいと飼育員が言っていたっけ。力を込めると亮が「んんんんっ!!」悲痛な叫びをあげて何かを訴えている。「よしよし、今搾ってやるからな」可愛い牛を宥めるために背中を撫でたあと、中指、薬指、小指の順々にチンポを締め付けた。「ンッ……ぐ、う……う……ッ!」亮の顔は真っ赤だ。ローターと指に嬲られて、もはや射精が間近に見えているのだろう。焦らすつもりで緩やかに指を締め付けたというのにそのうち亮の腰が揺れはじめ、チンポを握る俺の手に腰を擦り付けてきた。本当に可愛い奴だ。
 俺はほとんど何もしていないのにピュッピュッと亀頭からミルクが溢れシーツを濡らしていく。どうせなら皿に出させてミルクを飲ませればよかったかもしれない。まあどうせこのあと彼は精子が枯れるまで搾り取られるのだから、今からでもそれは間に合うだろう。チンポの中に残る残滓も全て絞るため根元から先端までをゴシゴシ擦ると、彼は背中を逸らして喜んだ。牛の乳搾りってのは、やっぱり面白い。

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100324