×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -


強制力のある関係
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 まるで虫の羽音のような規則的な音とかすれた声の混ざる吐息、そしてくちゅりぷちゅりという水音が部屋に充満していて、俺はごくりと喉を鳴らした。ベッドに座りクッションを置いた壁際に背を預ける準はジャージの上着を羽織っただけの姿で、白い脚をシーツの上に投げ出している。

「ぁ……ゃ……もう……っ」

 白磁の肌を赤く染め俺を見上げる彼の目は涙に濡れ、自らが操る道具によって感じているのが見てとれる。俺が首を左右にゆるりと振ると彼はきゅっと唇を引き結び、それからまた自分の体内に収まり振動を生み出す玩具を動かしはじめた。

「んんんっ、ぁあ、あ、あ……」

「もっと強く押し込んで」

「く……っ、は、あああぁ……ッ!」

 悔しげに眉を寄せながらも言われた通りに強く深く突き入れたのだろう。膝を曲げ玩具を掴みながら前傾になった彼の肩が震えている。前立腺を叩いているのか準の性器からは透明な液体がとめどなく溢れ出て、それは彼の唇の端から滴り落ちる唾液と混じって白いシーツを濡らしていった。

「勝手にやめたらダメだろ?」

「……っ、はぁ、ぁ……も……むり、だ……!」

「……全く、だらしないなぁ、準は」

 泣きそうに歪んだ瞳が俺の劣情を煽って、舌なめずりと共に彼の手に俺のそれを重ねる。今にも射精してしまいそうな強い刺激を懸命に堪えながら荒い息を吐き出す準が更にくしゃりと顔を歪める。

「3分我慢出来たら終わりにしてあげる。勝手にイッたら明日の朝までこれ突っ込んだまま縛って放置。いいね?」

「ぅあ、いやだ、いやっ、ひぅッ」

 彼を逃がす気のない俺は遠慮なんてせず彼の手と共に玩具を動かした。きつく締め付ける内壁に逆らうように手を引くとローションに塗れた細い玩具が現れて、更にそれを勢いをつけて中へ押し戻す。奥まで突き入れぐりぐり中を抉ると準の太ももと薄い腹筋がきゅうと引きつった。はっはっと切れ切れに息を溢していた準の体がぶるりと大きく震えて「も、イく、ゃ、やめ、いやだぁ……っ」切羽詰まった言葉のあと、堪えに堪えた性器から、白く濁った液体がどろりと流れ落ちた。

「可愛いね、準。お仕置きだ」

 長い射精を続けながらも俺を見上げる準の顔は絶望よりも快楽に染まっている。顎を濡らす唾液を舐めとってやると彼はひゅっと息を飲んで、それから俺はお仕置きの準備をすることにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

100415