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サボとお仕置き部屋
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 サボは時々怖い。いつもはにこにこ笑って何でも言うことを聞いてくれて誰に対しても優しいのに、家にいるときだけ、時々怖い。
 いつもと同じように笑っているのに、いつもなら聞いてくれるような頼みを拒否するようになる。多分、人がいいせいで日頃からストレスを感じてるのだ。だから家でその溜まった分を発散する。サボだって人間だから、そうしないと壊れてしまうんだろうと思う。
 だからサボがそういう風になったとき、エースは俺とサボを二人きりにさせた。サボが俺でストレスを発散出来るように。そう思うとエースという男は中々酷いヤツである。

 2DKの小さいアパートの一室、ほとんど物置状態になって普段は誰も使わないこの部屋をエースとルフィと俺は「お仕置き部屋」と呼んでいた。お仕置きをするわけではないが、サボが怖くなったとき、俺とサボを閉じ込める部屋である。俺にとっては確かにお仕置きと呼ぶに相応しい部屋だ。

 背中側で腕を縛られて、着る機会のなくなった衣類が乱雑に放置される床に転がされた俺はそっとサボを盗み見る。笑顔だ。にこにこ笑って俺を見下ろしている。

「な、なぁ、サボ。解いてくれよ、逃げないから」

「うーん、ダメ?」

 あはは、と声が上がった。俺を虐めて楽しいのだろうか。
 横たわる俺の体にサボの手が触れた。これから先何をされるかよく分かってる俺の体は期待して心臓が跳ね上がる思いだ。何でも出来る器用なサボの手が俺のワイシャツのボタンを外す。一つずつ、ゆっくり。またサボが笑った。

「コウタ、乳首立ってる。期待してるの?」

 ボッと音を立てそうなほど顔が熱くなる。わざわざ言わなくてもいいだろ。何回もやられてれば乳首だって立つに決まってる。思い付く文句を口にすれば手酷い怒涛の言葉責めが待っているため黙り込む。今のサボには逆らえなかった。

「可愛いなァ。触ってもいい?」

「あ、さ、サボ……」

「ん?」

「その、舐めて……ほしい」

 指だと乳首が腫れ痛みを感じるまで散々焦らし嬲られるのを知っているので、羞恥を堪えてそう言った。舌でももう嫌だと泣くまで嬲られるが、興奮で俺の頭がおかしくなるので幾分かはマシなのだ。どちらで責めるかはサボの気分次第だが、今日は「いいよ」と返答された。「赤ちゃんみたいに乳首を吸えなんて、コウタは変態だね」という言葉責めも忘れない。

 サボの顔が俺の胸に降りて硬くなった乳首を舌で転がす。ルフィがバカみたいに抓ったり転がしたり吸ったりするせいで昔より大きくなってしまったそれは感じやすくなっていて、ぬるぬる蠢く舌に翻弄されてすぐに息が上がった。根元を舐められたあとに先っぽをチロチロ舐められるとチンコが熱くなるくらい気持ちいい。頭が白くなって叫んでしまいそうなのを、手を握ったり開いたりすることで何とか誤魔化した。つらい。サボとエースとルフィに好き勝手に調教された体を、それを熟知している人間に嬲られるのは本当につらい。
 「自分が気持ちよくなるために愛撫をする」エースやルフィと違い、サボは「相手を気持ちよくさせるために愛撫をする」タイプの人間だ。前者の方が俺も自分で好きにやって好きなときにイケるが、サボ一人が相手のときはそれを許してくれなくて、俺の体が熱を持ってガクガク震えないとチンコにすら触ってもらえない。

「はぁ、はぁ、っ、サボぉ……」

「んー?」

「もう、触って……」

「ん……どこに?」

 左の乳首に吸い付いて、右は親指と人差し指ですり潰しているサボが顔を上げる。相変わらず笑顔だ。楽しいんだろうか。

「あ、えっと……」

 チンコ、チンポ、チンチン。どうやって言えば今日のサボは喜ぶのかと頭の中でそんな単語がぐるぐる巡る。アタリを選べば触ってくれるし、ハズレを選べばこれまた怒涛の言葉責めだ。

「う、そ、その……ち、ちんちん……触って……」

 高校生にもなってこんなことを言うなんて、と顔が熱くなった。恥ずかしい。いっそ死にそうだ。サボは声を上げて笑う。気に入ったみたいだった。

「コウタもう高校二年生でしょ? おれにちんちん触ってほしいんだ?」

「うぅ……サボぉ……」

「乳首吸われてちんちん気持ちいいの? それともおれが乳首吸うの上手なのかな?」

「もぉやだぁ……許してよぉ……」

「どうしておれが許すの? コウタのちんちん、ズボン持ち上げて、触ってほしいんだろ? コウタ、乳首吸われながらちんちん弄られるの好きだよな? してやるぞ?」

「んっ、んんっ、いやだっ」

「ほら、もう一回言って? コウタのちんちん、サボお兄ちゃんの手でシコシコして、って」

 ハズレだ。興奮なのか苛立ちなのか、俺の顔を覗き込むサボの目は笑っていない。相変わらず捏ねられ続けている右の乳首がじんじんと熱を持って痛み出している。ぷっくり腫れて痛いのにチンコが熱くなる。この体はおかしいのだ。

「こっ、こうたのちんちん、サボ兄ちゃんの手で、シコシコして……っ」

「うん、いいよ」

 手がベルトのバックルを持ってそれを外す。緩くなったズボンのボタンとファスナーが外され、サボの白い腕がパンツの上からそれを握った。

「んんん……っ」

 本当に意地悪だ。布越しに握り込まれて無遠慮に扱かれる。気持ちいい。でももどかしい。はふはふと息をする俺の唇をサボの唇が塞いだ。男なのにちょっと厚くて柔らかいから、もっと啄んでほしいような、変な気分になる。サボの舌が俺の舌を根元から先端まで、ぬめりながら擦る。チンコをこうされているようで下半身がもっと熱くなる。こうされたい。サボの舌でチンコをぬるぬるにされたい。頭の中がおかしくなっていくのが分かった。もうまともなことなんて考えられなかった。

「ぷは、はふ、はぁ、イキたい、サボぉ、イキたい、」

「もうイキたいの? ちんちん我慢出来ない?」

「できないっ、出したい、イキたいっ」

「じゃあおれのちんちん、いらない?」

「ほしいっ、いれて、いれて、こすって」

「どこを?」

「ぜんぶ! ケツと、チンコと、ベロ、こすって……っ」

「はは、ワガママだなァ」

 笑ったサボが俺のズボンとパンツをずり降ろした。サボが自分の指をしゃぶって俺の尻にあてがう。ぬるる、と簡単に収まっていく。毎日してれば当然だ。ちょっとだけ中を掻き回されて、俺のチンコがまた硬くなる。気持ちいい。指が引き抜かれる。出て行く瞬間にひぃっと声が出た。
 ぐちゃぐちゃにされてから入れられるのも気持ちいいが、ほとんど慣らさずに入れられるのも好きだった。サボも自分のチンコを取り出して、唾液を塗り付けて穴に押し付けた。こういうときのサボはいつもナマだ。そして中出しする。俺は確実に腹を下すけど、ナマのチンコは本当に気持ちいいからそんなことどうでもよかった。
 腰を持つ手に力が込められて、徐々にチンコが埋まっていく。太いカリがぬぷっと入って、俺の体の硬直が解けるより早く続きが挿入される。硬い。熱い。気持ちいい。力が入らなくて唾液も飲み込めない。全部入ったチンコが今度はゆっくり抜かれていって、まるで排泄のときみたいに力が抜けていく。出口にカリが引っかかるとまた入ってくる。気持ちいい。サボの手がチンコを扱いてくれた。口もぐちゅぐちゅに犯される。きもちいい。息ができない。きもちいい。

 びゅる、とチンコの先から精液がでた。おしっこを漏らしているような抗いようのない熱がチンコからドロドロ溢れ出した。自分が呼吸をしているのか分からなくて、体のいたるところに触れてるサボの熱に全ての意識が持っていかれていた。抜いたり入ったりを繰り返していたサボのチンコが中で痙攣してザーメンを出してるのが分かる。分からないはずなのに、温かいような気がしていた。

 恐らくあと五分もすればエースがこの部屋のドアを開けて助けてくれるはずだが、あと五分、俺はサボに嬲られ続ける運命だった。

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