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PTSDの話
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 トワッチの耳に舌を這わせて舐め回しわざと音を立ててそこを吸い上げると、膝に乗る少年の口からは子猫のような甘ったるい叫び声が上がった。理性を溶かされ恥ずかしげもなく喘ぐ彼の口元は緩み唾液が溢れ首筋までを細く輝かせている。湯船に落ちないよう俺の首に回していたトワッチの腕は次第に力が弱まり、今はすっかりこちらへ寄りかかって全体重を預けていた。無防備にも眼前に晒された白く小さな耳に誘われるままその中へ舌を差し込むと、彼は「やあぁぁぁ……っ!」と、扇情的でグロッシーなメロディを奏でてくれる。子供特有のハイトーンが危険なまでの淫猥さを帯び、浴室という場所による反響効果も加わったそれは脳を揺さぶるほどに暴力的だ。支配したい。蹂躙したい。俺の元から離れられないよう手酷く、それでいて狂おしいほどに甘やかしたい。そんなエゴイズムに満ちた欲求が直接刺激されているようですらあった。眩む視界で覗いた彼の下腹部では成長しきっていない、性器と呼ぶにも躊躇われる子供のそれが、時折ひくりひくりと弾んでいた。自分でも笑えてくるほど露骨に喉が鳴る。

「Ah、トワッチのチンチン、おっきくなってんなァ♥」

「はぁ……っ、おまえ、がぁ……うぅぅっ……ひっ……み、みみ……み、なめ……からぁ……っ」

「Yeah、イグザクトリィ。俺のせいだ。トワッチの体をスケベにしちまった責任はちゃーんと取るぜ?」

 鼻息も荒く囁きながら、彼の緩く頭を持ち上げるチンポに指を絡めて撫でさする。「ち、ちが……はぁ……すけべ、じゃ……くぅ、うぅ……っ」懸命に否定しようと言葉を紡ぐ少年は舌がもつれて上手く話せないらしい。人差し指と親指でチンポの先端を弱く押し潰せば皮に覆われた亀頭が中で捏ねられて、トワッチの口から再び快感に犯された悲鳴が上がる。強い性感をもたらす耳を俺に差し出しながら腰を揺すり、与えられた快楽を全身で貪る彼の姿に俺の脳が焼かれていく。少年の体との間に挟まれる俺のチンポはこれでもかと言わんばかりにいきり勃ち、視覚と聴覚で得た興奮をそのまま体現しているようだった。「トワッチ、先っぽキモチイイか? ちゃんとヌルヌルしてる?」辱めるつもりはないが痛みの有無を確認したくてそう問うと恋人は赤くなった目でこちらを睨み、それでも律儀な彼は先端から滲む我慢汁により痛みがないということを微かに頷くことで知らせてくれる。痛みがなく快感のみに浸ってくれているのであればそれでいい。彼の恐怖と苦痛を完全な悦楽に塗り替えることこそが俺にとって重要なのだ。
 耳の中に舌を差し入れ唇でそこを覆いながらジュルルルと下品な音を鳴らして吸った。「ひぃぃっ、やっ……あぁぁうっ、うぅぅっ、ん……っ、ふ、ぅぅ……っ」トワッチの体がブリキの人形のようにぎこちなく痙攣を始め、限界を察した俺は彼の性器を手の平に握り込んだ。未熟で敏感なそれに痛みを与えないよう弱い力で、それでいて快楽を味わえるよう皮に包まれた先端を緩やかに擦る。発情した獣の浅く短い呼吸がトワッチの喉を抜け首筋へと吐息がかかった。「イキそう?」短い問いかけにトワッチが頷く。俺の肩を抱く細い腕が強くそこを締め付け華奢な腰が小刻みに痙攣したかと思うと「は、あ、あぁ……あー……っ♥」いかにも気持ちよさそうな、シロップに浸されどろどろに蕩けた甘い雌の声が少年の口から漏れていった。本来白濁が放たれるはずの性器からは溢れる液体はなく、だというのにトワッチの腰は前後に揺れて俺のチンポに自身を擦り付けているようにも見えた。自分の股間に血液が流れ込むのを感じながらもやめどきを逃して彼の性器をさすり続ける俺の手を、首から離れた子供の手がやんわりと押さえつける。「い、いま……んっ……いま、イッたぁ……イッた、から……も、やだぁ……♥」射精を伴わない幼い体から力が抜けていく。動かしていた手を止めてトワッチの唇にキスをすると彼は猫のように唇をすり寄せ口付けに応え、ぺちゃりと音を響かせながら幾度も俺の舌を舐めしゃぶった。

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161113