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PTSDの話
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 トワッチの呼吸が落ち着いたあと彼はベッドの上へ胡座をかいて座り、俺はそんな彼の前で膝立ちになりながら勃起した自身の性器を擦っていた。すっかり静まり返った寝室で聞こえるのは皮膚同士の摩擦音と俺の荒い呼吸だけだ。数時間前まで猛威を奮っていた低気圧はどうやら雨雲を従え遥か彼方へ去っていったようだった。頭の片隅でそんなことを考えつつもそれは背骨へ抜ける感覚に掻き消されすぐに霞んでしまう。男は理性で物を考えるなどとよく言ったものだが、精神は31歳の男性とはいえ子供の見た目をした少年の前でオナニーをする俺のどこら辺が理性的なのか、誰かにご教授願いたい。興奮にいきり勃ち先端から先走りを流す自身の性器を軽く握って前後にさすると、徐々に下腹部が波打ち腹筋が震えていくのが分かる。限界まで我慢していた小便がすぐそこにある出口の直前まで迫っているような、そんな切迫した感覚に似ている。早くなる呼吸を堪えようともせず吐き出す俺を、トワッチはじっと見つめていた。
 俺の強引な行為の仕返しとばかりにトイレへ行くのは許さないと発言した彼の意を汲み公開オナニーに至っているが、正直こんなものを見ていてトワッチは面白いのだろうか。俺はわりと何でも楽しめてしまう性格のため恥ずかしい姿を見られるのもこれはこれで有りだと思うものの冷静にそれを眺める恋人を見下ろすのは、興奮した俺の目にも妙にシュールに映る。それでもいざチンポを擦ればその気になるのだから我ながら単純だ。もっとも、世の中の大半の男は等しく快楽に飲まれるのだろうが。
 大人しく座っていたトワッチが不意にベッドに手を付き、何を思ったかおもむろに身を乗り出した。何をするでもなく俺の手元を覗き込む彼の髪は乱れ目元は涙を流したせいか腫れぼったい。チンポの30センチほど先にある少年の顔は幼くあどけなく、そして見た目にそぐわない色気があった。

「イキそう?」

 上目遣いに少年が問い、俺は生唾を飲みながら何度か頷く。

「ビクビクしてる」

「HA……トワッチ、実況中継してくれんの? とびきりセクシーなの頼むぜ……」

「バーカ。それはヴォイスヒーローの仕事だろ?」

「こいつァ、シヴィーだぜ……」

 軽口を叩く余裕はまだあった。リズミカルに息を吐きながら右手で根元から括れまでをさすり時折カリの周りを親指と人差し指で撫で回すともどかしい快楽が痺れを伴い背中へ抜ける。唾液を飲み込み再び規則的な動きで竿を擦る様子を眺めていたトワッチが足を崩して尻を持ち上げると、俺との距離を更に詰めた。チンポのほんの数センチ先、まさに目と鼻の先という表現が相応しいほどの位置で少年の動きが停止する。俺の反応を窺うようにこちらを見つめたかと思うとトワッチの口が開き赤い舌がぬろりと伸びた。視界に飛び込む暴力的な色香に脳が焼かれていくのを感じる。そこに亀頭を擦り付け奥までねじ込みたいとすら思った。チンポをさする指に力がこもっていく。

「ひざしぃ……舐めてやろーか?」

 優位に立つ人間の余裕を含んだ笑みが少年の顔を彩り俺の劣情をなおさら煽る。投げられたその問いかけにも選択肢はないように思え「舐めて……チュパチュパしてくれよ、トワッチィ……」いかにも哀れな男のように俺は彼に懇願した。腰を前後に揺すり伸ばされた彼の舌にチンポを当てては離すことを幾度も繰り返すとそのうちようやく気分がノッてきたらしいトワッチの舌ベラが蛇のようにちろりと蠢きそれを嬲る。唾液を塗した柔らかい肉に先端を押し付けるとぬめる心地よさに思わず腰が弾んでしまった。微かに唇の端を持ち上げたトワッチの口が大きく開いたかと思うと俺の亀頭を包み込み「うお……ッ」敏感な箇所を温かくぬめる粘膜に覆われた俺の口からは思わずそんな声があがった。子供の口には収まらないそれの先端の膨らんだ部分を、リクエスト通りチュパチュパ吸われて視界が弾けていく。チンポを擦る俺の手の動きが早くなると少年の熱を持った柔らかい口腔が乳でも吸うようにそれを締め付けた。自身の手で慰めるチンポの先を恋人がしゃぶり射精を促すのはあまりに変質的で異常であると認識は出来るのにやめることが出来ない。思考が追い付かずトワッチの口の中に精液を吐き出すことだけしか考えられなかった。息を切らし少年の頭に左手を添える。右手でチンポを擦りながら彼の頭へ腰を押し付け、唸り声と共に射精した。下半身全体が痺れ震えるほどの感覚に頭の中が白く染まり思わず腰を突き上げる。小さな口の中を一杯に犯されたトワッチが苦しそうに眉を寄せた。最後の一滴まで飲ませたくて彼の頭を押さえつけるとトワッチは微かに嘔吐いたが、それでも喉を鳴らし、俺の精液を胃の中へ送ってくれたようだった。

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161106