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ユベルに愛される話
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「聞いておくれよ航一。セックスをしなければ恋人とは言えない、なんてことを言う子がいてね?」

「ああ、そうなのか……人それぞれってことだな」

「もう、航一ったら! 僕はそういう反応が欲しいんじゃないんだよ! セックスしなくったて、気持ちが通じ合っていればそれは恋人だと思わない? 僕頭に来てしまってね……もし航一がそこにいたら、召喚してもらっていたのに!」

「召喚したらユベル、学校壊すだろ? そんなことさせるわけにはいかないって」

「でもさ! いくら航一以外には僕の姿が見えないっていっても、普段実体を持たない僕の前であんなこと言うなんて! 許せないじゃないか!」

「……だから今、俺に召喚させたわけか」

「その通りだよ!」

 シャツを剥がされた俺の胸に顔を寄せながら頷いたユベルは酷く不機嫌そうな表情だ。ヤればいいってわけじゃないだろと膨れっ面しながらもぺちょぺちょと乳首を舐める様子を見るに、女子生徒の話に反抗してはいるようだが、実体化するのが頻繁ではないため楽しむ気はあるらしい。
 キスで押さえ込まれた俺は腰の抜けた体をベッドに横たえながらそれを見詰める。羞恥で顔が焼けそうだ。

「僕は例え肉体的関係がなくても航一を愛してる。君が望むなら腕でも足でも心臓でも、喜んで差し出すよ?」

「いやユベルそれは……んっ……いらないから、いいよ」

 ちゅっと吸われながら反対の乳首を鋭い爪で摘ままれると、貫かれるのではとか千切られるのではとか、様々なことを考えて恐怖に喉が鳴ってしまう。それを分かっているからこそユベルは指の腹で捏ねながら、時折尖った爪の先で乳首をつついたりした。彼は存外意地悪だ。

「ユベル……もう……」

 乳首ばかり可愛がられて血液の流れ込んだ下半身が苦しい。デニムは生地が固いからちんこがでかくなると圧迫されて窮屈だし、ユベルに破かれる前に自分でボタンとチャックを寛げた。いつだったかボタンの外し方が分からなかったユベルが切り裂いたジーンズは安物だからまだよかったが、これは奮発したから破かれてはちょっと困る。

「おや、航一のおちんちんってばもうこんなに濡れているよ」

「ん……イキたい……」

 クスリと笑うユベルの爪がトランクスの上から、液体の染みが浮かぶ先端を引っ掻いた。敏感な箇所に走る鋭い刺激にひくんと腰が跳ねて、それに気をよくした彼が俺のちんこに布越しに唇を寄せた。

「ビクビクしちゃって可愛いね……どうする? このまま舐めてあげようか。それとも僕の中に入りたいかい?」

 親指の腹でちんこの先端を抉り歯と舌で括れをかじるユベルが首を傾げる。薄ら笑いを浮かべる彼は焦らすようにしかそこに触れず、結局堪え症のない俺は羞恥に顔を背けながらも「いれたい……」蚊の鳴くような声で答えるしかない。もちろんそんなこと分かりきっているであろうユベルは満面の笑みを浮かべて「仕方ないなぁ航一ってば可愛いんだから」なんて砂糖でも出そうに甘ったるい猫なで声で俺のちんこをさすった。
 体にぴっちりフィットする黒いスパッツのようなものを脱いだユベルが俺の体を跨ぐ。寝転がる俺の腰を両膝で挟むように膝立ちになると丁度俺の視界にはユベルの股間が丸見えで一気に恥ずかしくなる。

「見ておくれよ……もうこんなに濡れて……航一が欲しくて仕方ないんだ……」

 恥じらうというよりも俺を辱しめることを楽しむユベルが自分の足の間に俺の体を導いた。先端が柔らかく濡れた感触に当たって背すじがゾクゾクする。息を詰めて硬直する俺の目の前で、ユベルはゆっくりと体を沈めていった。

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