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セックスフレンド
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 波打つ金髪に宝石のような紫色をした瞳。口はよくないが、陽の下で笑うと天使を想像してしまうような、ユーリという人間はそんな男だった。クルーにも人気があるし、親父も特に可愛がっている。本人は女扱いされているようで不満も多いようだが、それも仕方ないだろう。

 みんなで集まって晩酌と洒落込むと、酒に弱いユーリがまず落ちる。普段威厳を出すために険しい顔をしがちだが、酔ったユーリは腑抜けた表情でだらしなくへらへら笑う。それが可愛くてみんなユーリに酒を飲ませたがるのだが、今日の俺はおかしかったのだ。柄にもなく酔っ払っていたのかもしれない。

 俺の肩にしなだれかかり呂律の回らない口で何かを喋るユーリを可愛いと思ってしまって、

 つい、

 うっかり、

 魔が差して、

 キスをしてしまったのだ。

 唇の隙間から舌を入れて舌を吸う。酒臭いし肴の味がしたが気持ちよかった。ふと冷静になって口を離すとユーリは状況を理解してない顔で俺を見ていて、みんなもポカンと口を開けたまま俺を凝視している。頭を叩かれユーリと一緒に追い出されてしまったが、俺にどうしろと言うのか。弁解くらいさせてくれよ。

 歩くのもままならないユーリを抱えて俺は自分の部屋に行くことにした。妙に冴えた頭で考えたのは、このままユーリを犯してやろうということだった。俺はユーリが好きだったし、ユーリもまた俺のことを気に入ってる。誰の目にもそれは明らかでデキてるのかと聞かれるほどであったが、この際しっかりはっきり一線を越えてやろうと思った。軽い体をベッドに放り投げて「ユーリとヤる時に使えよ」という冗談と共に渡されたローションを手に取る。希望通り使ってやるよ。

「えぇすぅ……?」

 甘ったるい声で俺を呼ぶユーリの頭を撫でて、それからカーゴパンツとボクサーパンツをずり下ろした。男相手は初めてだが女と大差ないだろう。ローションを垂らした指で尻の穴を探り中に押し込む。「ん〜……やだぁ……♥」いつものじゃれ合いと勘違いしてるのかユーリが笑いながら頭を振った。締め付けはきついが、酒で筋肉が弛緩してるせいで思ったほどではない。腹の中を探るように指を動かしていると次第にユーリがひんひん喘ぎ出して、それに助長するようにチンコが頭を持ち上げた。尻に指を突っ込まれて気持ちいいのかよと思うものの、開け広げた口から唾液を垂らしながら快感を享受する姿に俺の股間も熱くなってきてしまう。パンツを下ろしてチンコを取り出し、枕に頭を乗せるユーリの胸を跨いでそれを近付ける。

「ほらよ、ユーリ。あーんしな」

 俺は随分酔っているようで、良心が咎めるよりも早くそんな言葉が口から出た。言われた通り口を大きく開けたユーリにチンコを近付け口の中にねじ込む。よく分からないながらもちろりちろりと舌を動かすものだから、調子に乗った俺もゆっくり腰を動かして擬似セックスを楽しんだ。

「吸えよ」

 頭を撫で上手いぜと褒めながらリクエストすれば、ユーリはその通りにした。歯を立てず、口を窄めてチンコを啜る。女みたいに可愛いくせに普段はプライドが高く、その上口汚く罵ることに長けたこの男が蕩けた瞳で懸命に俺のチンコをしゃぶっているという事実が、下半身から伝わる快感を上乗せした。チンコを引き抜くと唾液とガマン汁がどろっと糸を引いて垂れて、ほとんど虚ろな紫の目がこちらを見上げながら、唾液塗れの唇を舌で舐めた。

「ユーリ、入れるぜ?」

 へらへら笑いながらいいよぉと答えるユーリの尻にチンコをあてがい中へ押し込んでいく。ローションと唾液でよく滑るため、思っていたより簡単に、ぬるぬると中に入っていった。根元まで入れて、今度はカリの辺りまで抜く。カリがユーリのチンコの裏辺りを通ると「あー♥」と男の喉から声があがった。触ってもいないのにこいつのチンコはガッチガチに反り返ってだらだら汁を溢した。尻を掘られる素質があるのだと思った俺は遠慮するのをやめて、ぬめる穴の中を好きに蹂躙した。肉のぶつかる音と男の悦に浸った喘ぎ、そして俺の荒い呼吸が部屋に響く。

「あーっ♥ えーす♥ ひもひいいぃ♥ もぉでる♥」

 舌っ足らずにそう喚いて、ユーリは一度も触れられていないチンコからザーメンを吹き上げた。奥を突く動きに連動してピュッピュッと白い体液が腹に飛んで、その度にユーリはあんあん喘いだ。
 俺もそのあと尻の中に精液を流し込んで、後処理をしようとしたまま、ユーリの上に崩れ落ちるようにして意識を失った。

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120701