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鞠也×男の娘
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 やはり何事も邪魔が入らず進むのが最高に気持ち良いのだと感じる。天の妃の寮から出た俺と葵は敷地内にある俺の自宅、ついでに言うと俺の部屋で、日頃女装や猫かぶりで積もるストレスを発散させていた。

「あぁ、ふあ、ぁっ♥」

 俺と葵は愛し合ってるってのに、天の妃ではこうした行為にまでは及べない。もちろん俺が溜まってしまえばあの手この手で葵を押し倒すが、なるべく女装露見のリスクは避けたいからな。
 両手を背中で括られベッドに肩と頬を押し付ける葵の腰を揺らした。尻を高く上げ俺を受け入れる野性的な姿さえこいつが取れば愛らしい。

「ほら、気持ち良いか?」

 体の下で震えている彼の性器を擦る度にとろりとした精液が溢れでる。焦らし続けたそこはまだ1度も射精してなくて、俺は笑いながら性器を握った。僅かな痛みと羞恥、そして身にあまる快楽に染まる葵の顔が歪んで、それから泣きそうに潤んだ目で俺を見上げた。 従順な幼なじみは俺が望めば無抵抗にされるがままになるが、そんなこいつの腕やら足やらを縛るのも中々気に入っていた。
 あと一息というところで何度も煽ってから一気にイカせるべきか、それとも性器を咥えさせながらイカせてやるべきか。俺の動きを待つ葵と目が合ったからにっと笑う。よし、今日は後者だ。

「葵、イキたいか?」

「ぁ、ああ♥あぁぅ……っ♥」

 ろくに動かない頭を揺らし必死に頷く彼の尻を撫でる。俺の性器を根本までうまそうに頬張る真っ白なそれがびくりと弾んで、それからまた快感を貪るように尻が揺らめく。

「はっ……仕方ねぇな、イカせてやるよ」

 ベッドに転がっていたオイルを手に振り掛けると流石に彼も何をされるのか疑問に思ったらしい。唾液と涙に汚れた可愛らしい顔をこちらに向け瞬きを繰り返す。

「ゃ、やぁぁッ♥まり、まりやぁ♥ああぁ、ぁ、ひぁぁっ♥」

 オイル塗れの手で葵の性器を握ると、こいつはデカい瞳からぼろぼろと涙を零しながら叫んだ。前に何度かやられたことのあるこの手の感触を覚えてるんだろう。左手で全体を緩く扱きながら右手の平で先端を擦る。加減なしでそこを摩擦するとぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ音が鳴りはじめて、ベッドに這う葵の体が痙攣した。

「ふぁ、あ、ひあああぁッ♥♥」

 オイルを纏う手の平に白濁が出されても手と腰は止めない。イッた余韻で締め付けられると流石に苦しいが、射精したにも関わらず続けられる責め苦に歪む恋人の顔で、なんとかその波を持ちこたえた。
 薄い皮膚でしか守られていないそこをオイルで密着した手の平に擦られるのはもはや拷問だろう。それでもドがつくほどにはマゾな葵は昔からこうやって俺に嬲られてきたせいで、快感は示しても苦痛は薄いようだった。

「ぁ♥ああ♥まり、や♥あああッ♥」

 背中で縛られた細い手が白くなるほど握り締められた。再び性器から精液が溢れて俺の手を汚す。

「んっ……」

 俺は小さく息を漏らして葵の中に射精した。絞り取るような内壁の動きに合わせて何度か抜き差しすると細い背中がビクビク震えるのが見える。もうしばらくやろうかとも思ったが時間も時間で、仕方なく俺は体を離した。性器が抜けると葵の中から白い液体が伝って、えもいわれぬ愛しさに笑みが漏れた。

「よく頑張ったな、偉いぞ葵」

 頭を撫で拘束具を取り去る。肩で息を切らす葵は虚ろに俺を見上げたが、俺が笑いかければつられたように笑みを浮かべるのだった。

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