逢瀬
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いつから清良様に対してこのような気持ちを抱き始めたのかは覚えていない。ただ、昔は秀吉様のご子息と認識し見ていた青年が知らずうちに清良という一人の人間となり、私の心を捉えていた。美しい貌。穏やかな気性。戦うことは出来ずとも知と人望を持つこの方を慕う者は多く、半兵衛様や家康が彼を寵愛しているのは誰もが知っていることだ。
「……どうした、三成……床で上の空など、んっ……妬か、せる……つもりか?」
寝台に横たわり私に組み敷かれる清良様がふふふと笑む。しっとり汗ばんだ額に髪が張り付いて、涙が浮かんだ瞳も合間って殊更扇情的に見えた。抜け落ちる寸前まで引いた腰をずるりと押し付けるとひっと青年の喉が反って、私の腕に爪が食い込んだ。
「はぁ……っ……そうでもせねば……私の方が、果ててしまいそうです……」
油を塗ったとはいえ女と違い受け入れるために出来てはいないそこは狭くよく締まる。奥歯を食いしばり意識を反らしでもしなければあっという間に気をやってしまうのは目に見えていた。白い腿を掴み更に左右へ割ると、筋肉が軋む音を立て私を受け入れてくださる場所がよく見える。
「み、三成……いやだ……」
腰を引くと桃色の内壁が僅かにめくれ見え、潤滑液に使用した油のてらてらと光るそれを押し込んだ。中をかき混ぜるように腰を揺すりながらそれを繰り返すと、見られるのが恥ずかしいのか、珍しく清良様が音を上げた。体内を擦られると切なげに眉をよせて喘ぐ口から泣きそうな嗚咽が漏れ、それでも体はもっと欲しいと強請る。それが酷く心地よかった。
「み……っ、つな……あぁ……!」
締め付け、揺すり、嫌がりながらも無意識に私を楽しませるこの体が憎らしい。苦しそうに息をする体を押さえ付けて、先ほどより激しく腰を打ち付けるとちゅぷちゅぷと油が音を鳴らした。清良様の瞳が蕩け、締め付けが強くなる。
「はあ、やぁ、ら……っ、みっ、みつ、んっ」
果てそうなのだろうか。朱に染まった顔が辛そうに歪み口からは嗚咽のような声が出ている。唇の端に垂れる唾液を舌で舐め取り限界まで膨らんだ性器を幾度か擦ると啜り泣くような声と共に、清良様は私の手の中へ精を吐き出した。びくりびくりと痙攣を繰り返すそれに合わせてゆっくり扱くと、僅かばかりの残滓も漏れ出した。肩で呼吸を繰り返す様子を確認したのち、私は清良様の尻から自身を引き抜き、彼の白濁に汚れた自らの手で何度か扱くことで射精した。
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