お題:コーラ
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 強引に頭を掴まれて腰を前後に動かされると苦しくて仕方なかった。こちらに対する気遣いなんて一切見られない動きで頭を押さえつけられ、口に含まされたコーラがぐちゅりと弾ける。噛み付いたら殺されるかもという恐怖心に突き動かされた私はどうにか口を開いて、キツい炭酸と圧迫感にえづきそうになりながらも懸命に唇と舌でアレを刺激した。

「あーすげーきもちー……」

 はっはっと息を漏らしながら私の口を犯すこの男はまさしく獣だ。多分、精液を吐き出すことしか考えていない。口の中にコーラ以外の液体の味が混ざり始めて涙が浮かぶ。苦しい。でも口は離せないしコーラも飲み込めない。舌先で先端を擦るとベルはうっと息を詰めて、それからぐっと強く私の喉にそれを押しつけた。
 あまりの苦しさに嘔吐感が湧いて喉の奥から何かがせり上がる。それを堪えるために力を込めたら、多分、ベル的には気持ちよかったんだろう。うああなんて声を漏らしながら私の口の中に精液が吐き出された。
 ベルにいくら求められても私は何も満たされない。クリを爪で引っ掻かれ中を指で混ぜられ性器で奥を擦られても、私は何も満たされない。

「きもちーならそういう顔しろよ」

 下腹部から聞こえる湿った音は私の体が感じている快楽を教えてくる。

「濡らしてるくせにさぁ」

 ベルが私の首に舌を這わせうししと笑った。ゆさゆさと体を突かれる度に私の心は渇いていくようだった。殺すことしかない彼に私の想いを理解してもらえる日は来ないのだろう。
 窓際に置かれたコーラはぷくりぷくりと気泡を浮かべ、やがて空気と共に弾けて霧散する。
 キャップのない容器はまるでなすがままに抱かれる私を映すように滑稽で悲しくて、視界が滲んだ。

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