フェラの話
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そんなつもりはなかったというのが俺の弁解の1つだ。最初はいつも通り麻人を泣かして犯してやるつもりだったのに、何故か俺は今ベッドに座り足元を見下ろしている。視線の先には宿主と同い年には到底見えないガキが座り、舐めていた。そう、舐めていた。麻人が、俺の性器を。本来ならばこれは俺が麻人にしてやることであり、決して受ける側にはなるまいと思っていた。今は懸命に性器を口に含みまさしくしゃぶるといった表現が似合うほどにチュパチュパと音を立てて吸っているが、本来ならば、こうされて快感にむせび泣きイかせてほしいと懇願するのは、麻人なのだ。
「ん……うまいじゃねぇか」
喉の奥に誘われ柔らかい粘膜に先端が擦り付けられる。髪に指を差し頭を撫でてやると麻人が、俺の性器を口一杯に頬張ったまま嬉しそうに目を細めた。
「んむッ、っ、ん……!?」
思わずぐっと体積を増したそれに、麻人が目を見開いて苦しそうに眉をひそめる。やられっぱなしが性に合わないから先ほどから俺が落ち着かないのかもしれないが、それにしても、こいつは上手い。口も尻も小さいくせに熱くて狭くてよく締め付ける。別に遅くも早くもないはずのこのオレ様の息が、いつもより早く上がっていく。
「ん、むぅ……ふ……」
「っ……麻人、足、開け」
こうなる前に衣類を剥ぎ取っておいたため、素肌を曝す足がゆっくりと左右に開かれる。覗き込んでやると麻人の性器はぐちゅぐちゅに先を湿らせ震えていた。性器をしゃぶるだけで出来上がってしまう純情な少年に笑みを漏らし、緩やかに戻ってきた加虐的な興奮に舌なめずりをする。
「はっ……オレ様のちんこがそんなにうまいかよ?」
「ぅん、ゃッ、」
「口を離すな。奥まで咥えてちゃんと味わえ」
「んむ、ふあ……ん……」
足先で小さな性器を撫でた。先走りの絡まった指で挟むように先端を両側から押さえ付けるとビクリと脈打った。それに合わせて、俺の下腹部付近から泣き声のような声が響く。
「ほらイきたいんだろ? だったらチュウチュウ吸って、オレ様を気持ちよくしやがれ」
麻人の顔が赤らんで目が伏せられる。それでも足の裏で先端をずるりと擦っていたら言われた通りちゅう、と吸い上げる仕草に心臓が鳴る。素直でバカで可愛すぎる。軽く頭を押さえると麻人は更に大きく口を開けて食らい付いた。口に入る限界の、喉のすぐ手間の狭まった場所で擦られて思わず息が漏れた。
「ほらよ……くれて、やる……」
「んっ、んっ、んく、ふぁ……っ」
絞り尽くされる瞬間に足に力をいれたとき、麻人がぶるりと肩を震わせた。吸われたままぐちゅりと性器が口腔から抜け落ちて快楽に恍惚とした少年の顔を白く染める。ほとんど同時に俺の足にも生暖かい液体が掛けられて、俺は喉の奥で笑みを溢した。
「……おい麻人」
肩を上下させ固まる子供に声を掛けたが、少年はのろのろと視線を上げるだけだ。顔面を白く汚し、唇からはそれを垂れ流している。多分苦くてどうしようもないのだろう。
「全く、オレ様の足にぶちまけやがって……」
「ぁ……ぅ……めん、なさ……」
頭を撫でると溶けた瞳が俺を見つめていた。悩ましげに、実際は苦味に眉を寄せどうにか吐き出そうと舌を動かしているのだろうが、俺からすれば誘っているのと同じようなことだ。いいようにされっぱなしも癪なので麻人の唇に吸い付き性器の奥へと手を伸ばした。優しくそこを擦ってやると小さな体がびくりと弾む。
「う……苦ぇ。…………よく頑張ったな」
そう声をかけたら、麻人は幸せそうに微笑んだ。
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