近親相姦
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「妖兄、勉強教えて」

 自室のベッドで銃の手入れをしていたとき、ノックもせずに入って来た修二が開口一番そう言った。そういやメシ食ってるときにそんな話をしたようなしてないような。断ってもよかったが、丁度俺もしたかったので構わない。
 勉強をしたかった、訳ではない。したかったのはセックスだ。
 弟はなにも才能に恵まれた人間というわけではない。小学生のときはどこにでもいるような極々平凡なガキだった。それでも努力をして、中学生になると学年でも優秀なレベルをキープし、高校ではそれなりに偏差値の高いところへ入学した。誇りに思える程度には出来た人間で、愛嬌があるから周りからも人望は厚い。俺では成し遂げられない領域、というわけである。
 昔は一緒にアメフトだの何だのとプレイしていたものだが、高校入学で、俺が泥門を受験してからはそれもなくなってしまった。仲が悪くなったわけではない。少し共通の話題が消え、しかしその分帰宅してからの数時間を共に過ごす。仲のいい兄弟だ。

「どうした……もっと奥までしゃぶれんだろ?」

 ベッドに座る俺の前で、床に膝を付く修二に声を掛ける。下腹に顔を埋め、手は使わずに口だけで奉仕するのも慣れた様子だ。嫌な顔もせず、それどころか頬を染めながらちゅぶちゅぶと唾液を鳴らして喉の奥まで咥えこむ。俺が言えば脅迫などせずとも大人しく言うことを聞くのだから、俺の弟は実に従順で可愛いものだった。

「もういい。立て」

 顎を持ち上げてやると虚ろな目をしながらも修二は顔を上げた。興奮に蕩けた顔は唾液でべたべたに汚れている。のろりとだるそうな動きでその場に直立した修二の股間はすっかり膨らんでいて、ジャージを不自然に押し上げていた。

「ん……うあ……妖兄……」

「黙ってな」

 丁度俺の顔の前辺りにあるそれに手を這わすと、面白いくらいに修二の体が揺れた。黒いジャージを下にずらすと下着が現れて、そいつも膝まで下ろしてやる。人のチンポしゃぶるだけでガッチガチに硬くなってるそこは先端から僅かに先走りを零して震えていた。

「ケケケ……こんなにしやがって。勉強なんてする気ねーじゃねーか」

 汚さを感じさせない未使用のそいつは可愛らしいもので、言葉でなじってやればぴくりと反応を示す。マゾなのだ、こいつは。

「あったよ……最初、は……」

 消え入りそうな声だ。ぐっと反り返るチンポの裏側を親指の腹で下から上に押し上げる。加減はせず、それなりに力を入れているというのに、修二は甘えるような声を上げるだけだった。括れているところまでを重点的に擦っていると徐々に腰が引けて、声に涙と嗚咽が混じっていく。気持ちいいんだろう。

「おーおー、もう汁だらだらじゃねーか、ケツ引けてんぞ。兄ちゃんが押さえててやるよ」

「んんっ、あ、ああぁ!」

 足の間に指を滑り込ませてケツの穴をなぞる。修二の眉間に一瞬しわが寄せられたが、躊躇なく中指を埋めるとそれは更に深くなった。小さい頃から散々慣らしてやったそこは指の2本くらいなら何の抵抗もなく飲み込む。

「ひぃ……あぁ……んっ、あ……!」

 指を腹の方へ押さえると硬い部分に触れて腰がこちらへ引き寄せられた。前立腺を圧迫しながらチンポを擦られるとかなりキくんだろう。ガクガクと腰を震わせながら唾液を滴らせ、今にもイきそうなだらしない顔で懸命に立っている。強烈な快感から逃げたいとでもいうかのように俺の手を白い手が押さえたが、そもそもその手には大した力は込められてはおらず、添えられただけのそれは無視して、ケツに埋まる指を内壁に擦り付けながらチンポを扱いた。

「ひ……っ! よ、にぃ……、いっ、」

「い? イきてーのか? ケツの穴ほじられてザーメン出したいのかよ?」

「あー……っ! た……だし、たい……! も、我慢、できないぃ……!」

「おいおい泣くんじゃねえよ。泣くほど気持ちいいってか? よかったなァ、修二がチンポとケツの中擦られてザーメン撒き散らすとこ、じっくり見ててやるからな」

 顔を耳まで赤くするくせに、こうやっていじめてやるとまるでバカの一つ覚えみたく反応して、またチンポから透明な液体を溢れさせる。指を抜き取り目の前の細腰を両手で掴んでベッドの上に引きずり倒すと、察したらしいこいつは俺の足を跨り首の後ろへ腕を回してきた。さっきまで指で擦っていた場所に俺のチンポが触れて、一呼吸置いたあとに緩やかな挿入が始まった。

「んん……!」

「イイ子だ……そのまま座れ……」

 放置していた俺のチンポも、フェラの途中で中断していたとはいえ目の前で繰り広げられた痴態のお陰でそれなりに硬いままだ。肩口でふうふう苦しそうに息を吐き出す弟の背中を撫でながら、お互い汗ばんだ肌を密着させてゆっくりとした挿入を続ける。

「は……痛えか?」

「へ、き……っ」

 すすり泣くような声が耳の中に注ぎこまれ背中がぞくぞくと粟立った。大して慣らしていないのだから平気なわけないだろうが、泣きながら大丈夫だと告げる姿に加虐心をくすぐられる。腰を押さえる手に少し力を込めるとずるりと修二の体が沈んで、根元までずっぷり、俺のチンポが吸い込まれていった。

「ぁ……はぁ……はー……っ」

 苦しいのか、気持ちいいのか、赤い唇からは微かな吐息が零れている。時折ぐちゅっと内壁が締め付けてきて、その度に修二は声をあげ、俺は眉根を寄せ息を詰めた。 本当はもう少し待ってやった方がいいのだが、何分こっちは弟の試験に合わせて禁欲していたのでそうもいかない。そもそも禁欲などするつもりもなかったのにそういう悪いタイミングは重なるもので、結局4日もの間何の処理もせず、溜まっているのだ。

「あー、動くぞ」

「ん……うん……」

 肩に乗る頭を押さえながら、ベッドに仰向けに倒れ込むと弟の腰に手を添える。細い腰を持ち上げたあと降ろすように誘導すると、修二は首を左右に振りながら声をあげた。まるで言葉になっていない、ただ音を発するだけのそれは快感故に出るものだ。

「あっ……そ、れぇ……そこ、すき……!」

 腰を持ち上げて降ろす。単純な動きだが慣れれば段々と修二の意思でそれが繰り返されはじめ、恐る恐るだった動きもやがて滑らかなものに変わっていった。俺が力を込めるまでもなくケツが上下に振られてぐちゅぐちゅと音が鳴り響く。たまに突き上げてやるとそれも気持ちいいようで、イヤだとか気持ちいいとか、てんで頭の悪い言葉ばかりを放っていた。「チンポ気持ちいいか?」などと問いかけると普段大人しいことしか言わない口から品のない言葉がぽんぽん飛び出してくる。誘導すれば面白いように隠語の連発が返されて、それが余計に俺を興奮させる。

「い、く……妖兄ぃッ! でるっ、でる……!」

 ぐちょぐちょと音が鳴り始める頃には切羽詰まった声で修二がそう訴えてきて、俺も俺で普段より早い段階で息が切れていた。はっはっはっと犬のような荒い呼吸が互いの口から漏れる。汁をダラダラ垂らし続ける修二のチンポを擦りながら何度も奥に打ち付けた。

「んっ、やっあぁっ、は、あぁ……ッ!!」

 手の中のものがどくっと脈打ち、引きつった声に合わせて粘っこい液体が手の中に吐き出されていく。痙攣する弟の体を揺すりながら俺も息を詰めて、放尿とは違う、腰の奥がじわりと痺れるような解放感と共にザーメンを吐き出した。

 終わったあとは大体動くのも億劫でそれぞれベッドに横たわり一息つくのだが、下半身丸出しで寝転がっていた修二は、椅子に座る俺を見て不満そうに唇を尖らせた。ワガママっぽい表情も可愛いもんだ。

「出したんだから勉強見てよ!」

「へいへい。その前に風呂入ってこい、腹下すぞ」

「そういうんならゴムつけてってば」

「ヤダネー」

 ピロートークとも言えないような会話ではあったが、それもまあ悪くはない。目的を妨害され若干不機嫌そうな弟ではあるが、適当に構っているうちにそれもすぐに直るだろう。むくれてあーだこーだと下肢に滴るザーメンへの文句を垂れる弟の頭をガシガシ乱暴に撫でて、仕方ない、風呂の準備でもしてやるために立ち上がった。

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