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社会人と喜多くん2
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 初めて雅人さんの家に泊まった日から、週に何度か、彼に体を任せるようになった。頻繁に泊まるわけにはいかないので部活終わりの平日と、雅人さんの仕事が休みになる週末が主だ。
 平日は長居するわけにもいかないから雅人さんの家の車庫に車を停め、その中ですることが多かった。キスして、触って、尻を弄られる。最初の頃は違和感しかなかったそれも、回数を重ねるうち、少しずつ慣らそうという雅人さんの言葉通り、多少気持ちよくなるようになっていた。

「んっんっ……」

 倒した助手席のシートに横たわり、俺は舌を雅人さんに吸われながら体を震わせる。ローションでぬめる指が尻を出たり入ったりする。少し力を入れ締め付けると、指が出ていくときに内側が擦られて気持ちいいということを最近知った。片手で自分のちんこを握り、指の出入りに合わせて尻を収縮させる。なんだかオナニーみたいだ。
 唇を吸われながら腰を揺らし、頭が真っ白になるとあまりの気持ちよさに手が止まる。ゆっくりと精液がちんこを上って体が硬直し、腹筋がヒクヒク痙攣した。

「んんっ、あは……はふ……っ」

 放尿のように、ちんこの先端からじわじわと精液が滲む。筋肉が張り詰めて背中が仰け反り息もまともに出来なかった。きもちい。きもちいい。流れ出たザーメンが添えられただけの俺の手に伝って腹に落ちる。雅人さんは手を止めることなく尻の中を延々擦っていて、その動きに合わせて俺のちんこからは間欠泉のようにピュッと精液が噴き出した。カエルのように足を全開にして尻を突かれながらイくなんて女みたいだと、頭の隅で考えた。



 終わったあと、やっぱり彼は自分の処理はしないまま、俺にキスをしてからウェットティッシュで手と体を拭いてくれた。俺が申し出れば時々手伝わせてくれるけど、ほとんどは何もせず俺を送ってくれたり、もしくは一人でトイレに行ってしまう。ズボン越しにも分かるほど興奮してるはずなのに、何故俺だけ気持ちよくイかせてもらって、という疑問が頭から離れることはなかった。実際聞いてみても「喜多くんが気持ちよければそれでいいんだよ」なんて返されるため、問答も無駄に終わってしまう。
 快感の余韻に苛まれぐったりとする俺の唇を吸ってから、雅人さんは車を発進させた。俺の家まであと15分ほど。それまでに息を整えようと、俺は小さく深呼吸を繰り返した。

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120416