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Omega-verse.03.
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 どこまでが個体差なのかはわからないけれど、アルファ型の消太くんは強くて逞しくて頼りになる男性だ。対する僕は男だというのにヒョロヒョロで、オメガ型の、しかもフェロモンの影響が顕著に現れるスターク種のせいか女の子みたいに腰が丸くて、子供の頃はこの体がちょっとしたコンプレックスで仕方なかった。とはいえ消太くんと出会ってからはそんなことはどうでもよくなってしまって、それどころか彼が喜んでくれる柔らかい腰回りに感謝すらしているのだから、僕も大概現金である。
 消太くんとエッチをすると、僕はしばしば彼の子供を産みたい欲求に駆られてしまう。恐らくこれはオメガ型がもたらす原始的な欲求であり、逆にアルファ型の消太くんは僕を妊娠させることしか考えられなくなるのだと、いつだったか教えてくれた。実際世間的にもアルファとオメガによる番関係の間では第二子以降の出生率も高いらしい。きっとあの衝動に抗えないのだろう。その気持ちはちょっとだけわかるような気がする。少子化に歯止めをかけるという点では社会的に貢献しているけれども、だからといっておいそれと子供が出来てしまってはまずいため、僕も消太くんもお互いに専用の抑制剤を服用していた。目覚ましいまでの医学の進歩に感謝しつつ、しかしその副作用、性欲が高まるという効能に悩まされていたりする。

「ソーガ、ヤリてえ」

 僕を膝に乗せた消太くんが呟いた。抱き寄せられて密着した股間は布の上からでもその熱を感じるほどに隆起していて、無防備に両足を開く僕の股間を押し上げている。僕はといえば番の発情に当てられて、もうすっかりセックスのことしか考えられなくなってしまっていた。先ほどから子宮がキュンキュンと疼いているせいで身動きを取ることすら出来ない。抑制剤を服用した直後はいつもこれだ。わかっているのに、僕たちはお互いの体を触れずにはいられない。離れていると気が気でなくて、体温を感じると安堵した。まとっている衣服が邪魔で仕方なくなり、震える腕を消太くんの首に回して抱き着くと、僕の腰を掴んだ恋人が軽く腰を突き上げる。「んっ♥あっ♥あっ♥」いやらしいことは何もされていないはずなのに、僕の体はセックスと勘違いして彼を受け入れる準備をしてしまう。下着の中でぬちゅっとぬめる感触がした。きっと中はすごいことになっている。ふう、ふう、と僕の呼吸が荒くなる。見つめる消太くんの目は狼みたいにギラギラと輝いていた。彼の手が僕のズボンの中へ忍び込み、腰を撫で、お尻をさすり、その谷間に中指を沿わせながら更に進むと、消太くんの体にはついていない、受け入れるための場所に到達した。中指が押し当てられるとグヂュッとひどい音が鳴って、僕の体が発情していることを知らしめる。消太くんの太い中指がゆっくりと僕の中へと潜った。何の抵抗もなくにゅるっと滑り込み、思わず浮き上がった腰を、もっともっととねだるみたいに突き出してしまう。消太くんの大きなものがそこにほしくて、いつもみたいにマーキングしてほしくて、それ以外のことが全てどうでもよくなった。熱で頭が働かない。それでも消太くんの下腹部に手を伸ばすと触れたそこは大きく膨らんでいて、僕の中に入る準備をしてくれていたみたいだった。嬉しい。中にほしい。消太くんの精子、いっぱい出してほしい。
 ズボンに指をかけ引っ張ると、消太くんのチンコが顔を出す。おっきい。熱気でホカホカしていて、この中にたっぷり精子が詰まっていると思うとたまらなくなってしまって、僕ははやる気持ちを抑えながら自分のズボンと下着をずりおろした。ぐちゃぐちゃに濡れた下着と触れ合っていた場所から、透明な粘液がどろっと糸を引いて垂れていく。ぶるんと飛び出たチンコも苦しいくらいにパンパンだった。消太くんの目がそれに釘付けになり、ごくりと生唾を飲む音が聞こえた。

「ソーガ、お前、お漏らししてるよ」

「うー……♥言わないで……♥」

「なんで。恥ずかしいの好きだろ」

「そ……だけど……やだぁ……♥」

「なんでお漏らししたんだ? 聞かせてくれ」

「い……入れてほしくて……いっぱい、でちゃった……♥」

「出ちゃった?」

「うぅ……♥おもらし、しちゃったぁ……♥」

 顔が熱くなる。わざといやらしいことを言わせる消太くんは本当にエッチだ。恥ずかしくて、でもその恥ずかしさが気持ちよくて、僕は誘導されるまま卑猥な言葉を口にした。消太くんの喉がゴクリと上下する。

「俺と交尾したかった?」

「うん……♥したかった……♥しょーたくんと、交尾したい……いいでしょ……?♥」

「……どうしようかな」

「んーっ♥じらすのやだぁ♥ね、しょーたくん、交尾して♥赤ちゃんちょうだい……っ♥」

「ちゃんと受精するか?」

「ちゃんとじゅせぇするっ♥するから、せーしかけてっ♥ね、しょーたくん、おねがい♥もう我慢やだぁ♥♥」

「はいはい。仕方ねーな」

 そう言った消太くんのチンコもヨダレがダラダラだった。早くほしくて僕の股間をそこにこすりつけると、消太くんの手が逃げられないよう僕の腰を押さえつける。交尾できる♥妊娠させてもらえる♥赤ちゃん、うませてもらえる♥はー、はー、息が荒くなって、人間らしい理性が全部吹き飛んでしまう。先っぽの大きい消太くんのそれが、僕のおまんこにチュッ♥とキスをした。はやく、はやくいれて。腰がくねくね揺れる。消太くんと目が合った。僕のことを犯すことしか考えてない番の視線に絡められて、もう、何も考えられなくなった。

「ん……っ、はあ……♥あっ、きたぁ……っ♥あー……っ♥」

 にゅるるるる、精子を注入するための太い管が、僕の中に挿入された。熱い。硬い。きもちいい。幸せ。手で固定されて、腰を引くこともできない。軽く体を揺すられると、中にある消太くんの形がわかるくらい、キュゥッと締めつけてしまった。ほんとうに妊娠しちゃう。子宮が降りて、消太くんのチンコが何度もそこを叩いた。目の前が真っ白になる。きもちいい。突き上げられると苦しいのに、じゅぼっ、じゅぼっと音を鳴らして、僕はいやらしいところで、消太くんのチンコをたくさんしゃぶった。消太くんに唇を塞がれ、息苦しさに意識が朦朧とする。舌を吸われ、唾液を飲まされ、大きく開いた両足の間にチンコを挿入されて、僕は消太くんに支配された。消太くんのいいなりになるのはしあわせで、きもちよくて、震える僕の中がピクピクと痙攣する。僕の大切なところの奥にある子宮に、消太くんの精子をたっぷりかけられて、僕はそのまま何度も何度も、もうやめてと泣くまで、たくさんイかされてしまった。

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170205