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Omega-verse.05.
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 避妊の意味もある抑制剤はちゃんと飲んでる。でも僕はオメガのスタークで薬が効きにくく万が一という可能性がないわけじゃないから、消太くんもアルファ用の抑制剤を服用してくれている。とはいえコンドームを併用して避妊しなきゃいけないとわかっているのに、消太くんと生でセックスして中に出してもらってからというもの、もうゴム越しでは物足りなくなってしまった。生身の熱い性器を挿入される瞬間は色んなことがどうでもよくなってしまうくらい気持ちよかったし、消太くんの体温が溶けた精液が体の中に満たされるのは味わったことのない多幸感があって、こんなに幸せなら妊娠したって構わないと、そう思ってしまう自分が一番怖い。
 消太くんの手が僕の腰をしっかり掴んで引き寄せる。僕の大事なところと、パンパンに張った小さな睾丸に、ポカポカに熱くなった彼のチンコがスリスリと何度も擦り付けられる。愛液にまみれた消太くんのエッチな肉棒にズリュッ♥と袋を押し上げられると、発達してないオメガの精子が嬉しそうに中で暴れて、ピクピクするそれを知られてしまうのが恥ずかしかった。早く入れてほしくてたまらない。入れて、擦って、中に出して、奥の奥に赤ちゃんの素をたくさんかけて、妊娠させてほしい。だけど妊娠したら大学を辞めなきゃならないし、教師を目指すという夢がある僕としてはそれは困るし、だけど消太くんの精子は中に欲しいし、色んな相反した感情がグルグル渦巻いて、わからなくなってくる。

「入れてやるから足上げろ」

 かすれた低い声に促され、僕はカエルみたいに両足を持ち上げ恥ずかしいところを彼に晒した。きっと僕のそこは、消太くんにチンコを入れてもらうためにびっしょり濡れている。おまんこもお尻の穴も全部消太くんに見てもらって、恥ずかしいのに気持ちよくて、やっぱりとっても幸せで、そう思えば思うほど、僕のいやらしい場所からはトロトロの粘液が溢れ続けた。

「涎ダラダラ。そんなに入れてほしいのか?」

 意地悪な質問に、僕は何度も頷いた。消太くんの手が僕の足を押さえて、恥ずかしいところが上を向くくらい押し広げられる、カチコチにいきり立ったチンコは僕の腹に先端を押しつけヒクヒクしていて、ほんのちょっぴり、白い液体をおもらししていた。微かに笑った消太くんのチンコが、むき出しにされたおまんこの割れ目を何度か擦り、パクパクと口を開いておねだりするところに亀頭を押しつけた。粘液でにゅるにゅる滑るそこに、ゆっくりと消太くんの先っぽが入ってくる。狭いところを押し広げて、ちゅっぽん♥といやらしい音を立てながら、僕のおまんこがしゃぶりついた。

「あっ♥あー……っ♥♥」

「熱くてヌルヌルしてんな。気持ち良いか?」

「も、ちいぃ……っ♥おくっ♥おくも、ちゅぽちゅぽしてぇ……♥」

「変態」

 囁かれて、ゾクゾクした。僕、変態だ。消太くんのチンコにいじめてもらうために、自分でおまんこをヌルヌルにしてる。優しくてエッチな恋人が僕の体を押し潰すみたいに体重をかけて、ジュポッ♥と中を貫いてくれた。「〜〜〜〜っ♥♥♥」目の前がパチパチ光って、一瞬息ができなくなる。僕の大切なところが、消太くんのチンコに占拠されてしまった。奥を突いてこね回して、入り口から、赤ちゃんの部屋がある奥までを、ドスンと突かれた。「んくっ、うー……っ♥♥」きもちいい。しあわせ。おまんこがキュンキュンして、チンコをピクピク痙攣させながら、一生懸命消太くんのチンコをおしゃぶりした。「ひっ……♥く、ぅ……っ♥」突いて、抜かれて、突いて、抜かれて。たった数回、奥をトントンされただけなのに、僕は背中をのけぞらせて、イッてしまった。むりやり押し上げられるみたいな感覚に、足の指がギュッと丸まる。チンコの先っぽから、エッチな体液がぴゅるるっと吹き出した。イッてる。イッてるのに、消太くんはそのまま抜き差しを続けてる。「いまっ♥いま、イッれるからぁっ♥イッれ、るっのっ♥ひゃめ……ひゃえれぇぇ……♥」泣きながら首を振っても許してもらえない。ずっぽん♥ぬっぽん♥じゅっぽん♥粘液でグチョグチョになった場所を消太くんが突くたびに、エッチな音が寝室に響いた。恥ずかしい。きもちいい。もっとおまんこしてほしい。入り口と中が、キュゥッ♥と消太くんを締めつけた。消太くんがはあ、はあ、と息を吐いている。精子、出してもらえる。ぐにゅうっ♥と、中がうねるのがわかった。

「ソーガ……どこに出してほしい?」

「なかっ♥なかに出してっ♥」

 待ってましたと言わんばかりだ。間髪入れず答えた僕に、消太くんが微かに笑った。

「妊娠してもいいのか?」

「よく、せーざい、飲んでるから、へーきだよ♥だして♥消太くんのセーシ、ちょうだい♥」

「俺は、抑制剤飲んでねえよ」

 何を言われてるか、わからなかった。飲んでない? だって、それじゃ。

「お前、スタークだろ……今中に出したら、妊娠するだろうな」

「やだ……っ♥やだぁ♥妊娠やだっ♥」

「嫌じゃない。ソーガは今から妊娠すんだよ」

「やだぁっ♥なんで……さっき、飲んだって言ったのに……っ♥」

「ありゃ嘘だ。あー、出そう……」

「やだやだっ♥中に出したらやだっ♥しょーたくん、中はダメだよ♥外に出して……♥」

「ダメ。ほれ、いつものおねだりしろ」

「いやだぁっ♥妊娠やだ♥赤ちゃん作らないでっ♥しょーたくん、おねがいぃ♥」

「聞き分けのないママだな」

 頭のなか、まっしろだった。なんで。だって、エッチする前、抑制剤飲んだって、消太くんが言ったのに。消太くんが抑制剤飲んでなかったら、本当に、妊娠しちゃう。さっきまであんなに中に出してほしかったくせに急に怖くなってしまって、なんとか逃げようと身じろいだ。でも、消太くんの逞しい腕が僕の腰をしっかり掴んでズルズルと引き寄せてしまう。根元までジュポッ♥と突き入れられて、僕はまた「やだぁぁっ♥おねがいっ♥外に出してぇ……っ♥」と懇願した。抵抗できない。逃げるのも許してもらえない。半泣きで叫ぶ僕を見下ろす消太くんがペロリと舌舐めずりをするのが見えた。やだ。妊娠したくない。まだ赤ちゃん、作っちゃダメなのに。おまんこの奥がキュゥッ♥となった。僕のエッチな子宮が、僕をママにするための準備をしてしまっている。はあ、はあ、はあ、はあ、興奮した消太くんが、僕を見つめながら腰を打ち付けた。だめ、ダメだよ。中はだめ。据わった目が怖い。でも、でももし、妊娠したら。消太くんの赤ちゃん、僕のお腹で育てられたら。「う、うぅぅ……♥」お腹のおっきな自分を想像するとたまらなく怖くて、涙が出るくらい、絶対嫌なのに、でも、何故だかとても幸せだった。「いやだぁぁ……♥妊娠させないで……♥ママになるのやだぁ……♥」叫びながら、僕は両足を開いていた。イッたばかりのチンコを再び勃起させながら、ドロドロになったおまんこの奥で、消太くんの精子をほしがる子宮が口をパクパクしてる。妊娠しちゃう。本当に、妊娠しちゃう。いやだ。妊娠したい。絶対だめ。赤ちゃん産みたい。正反対の感情で、もうワケがわからない。ジュポッジュポッジュポッジュポッ、射精するために消太くんの動きが早くなる。イッちゃう。僕も、消太くんも、イッちゃう。アルファとの、番との赤ちゃん、できちゃう。ほしい。しょーたくんの赤ちゃん、ほしい。

「出る……ッ、ソーガ、赤ちゃん出来たら、産んでくれるだろ……?」

 僕に覆い被さった消太くんが、唾液を垂らしながらそう言った。ビュクッと中のものが脈打って、その熱がきもちよくて、僕のおまんこも、幸せそうにキュウキュウ痙攣していた。タラタラとチンコの先っちょからセーシを垂らしつつ「うん……♥しょ、たくん、の……あかちゃん、うむ……♥だから、妊娠、させてぇ……っ♥」息も絶え絶えに答えた僕の唇を、大好きな消太くんが、よくできましたと褒めるみたいに、何度も何度も優しくキスをしてくれた。



「抑制剤、飲んだから妊娠はしてねえよ」

 消太くんがそう言ったのは、僕の呼吸が落ち着いた頃だった。ポカンとしながら彼を見上げて固まる僕に、消太くんはご満悦といった表情で「嫌がってんのも結構興奮するな。途中でイキそうだった」なんて、感想を教えてくれている。どういうことなのだろう。何が真実なのかわからず放心する僕に気付いたらしく、消太くんは「抑制剤飲んでないってのは嘘だ。盛り上げるための合理的虚偽」と、丁寧に教えてくれた。なんて人だ。本当に怖かったのに。

「……騙すなんて、消太くんひどいよ」

「騙してねえよ。ヤル前に抑制剤飲んだって言ったろ」

「ヘリクツだあ……」

「拗ねてんのか」

「拗ねてるよ。もー、しばらく生でエッチしない……」

「は? おい、何でそうなる」

「消太くんのバカ。もう知らない……」

「おいこら、質問に答えろ」

 騙すなんて。本当に赤ちゃん産む覚悟したのに。安心したような残念なような、妙な気持ちになってしまって、僕はフイと顔を背けて拗ねたフリをした。柄にもなく「お前だってノリノリだったじゃねえか」と慌てる消太くんが面白かったけれど、あんまり翻弄してはかわいそうなので、僕の気が済んだらいつもみたいに仲直りのキスをしようと考えながら、僕の機嫌を取ろうと首筋にキスをする恋人の頭を撫でるのだった。

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170318