※みこのざフェラ
※みこりん巨○設定
俺は巨乳が好きだが、それは二次元の少女に限った話であって。現実ならば胸のサイズ如何で好意を抱いたりしないし、雌雄の象徴は本人の体躯に見合ったサイズが一番自然で良いのだろうと思う。
―そう、本人の体躯に見合ったサイズが。
男の性感帯を舐めしゃぶられながら、ベットサイドに腰掛けた俺はぽつりと零した。
「なぁ…お前、コレ、怖くねぇの」
「…ん、む…?」
口内に全長を収められず、唇を横にしてあむあむと喰んだり、先端だけをぱくりと咥えてくびれに舌を這わせたり。俺の性器に多様な愛撫を施す、同性長身の恋人―野崎は首を傾げた。
俺の股の間に傅いて上目遣いでこちらを窺う彼の瞳はきょとりと丸まっていて、質問の意味をまるで理解できていないことを如実に語っている。気恥ずかしいやら申し訳ないやら、俺は興奮に赤らめた頬を余計に紅潮させた。
俺はグッと喉を詰まらせながら、
「その、無駄にでかい、だろ、コレ…」
辿々しく言い淀み、男根の幹を支える野崎の指をトントンと突つく。
全くもって自慢ではないが、俺のイチモツは他人の物と比べてかなりでかい。同性に見られれば冷やかされるどころか、ほぼ百パーセントの確率で引かれてしまう程のそれ。お陰様で世間では癒しスポットである温泉が、俺にとっては最大の鬼門となってしまっている。そんなこんなで、下事情に関しては平々凡々から逸脱した日々を送っていたのだが。
野崎と友人以上の関係になり、早数ヶ月。健全な男子高校生なのだから、お互い当然のように性欲はあり―絶対引くからやっぱり止めた方がと及び腰だった俺は、好きな奴の体ならば平気だと言い切って譲らなかった野崎に説き伏せられ、初めて恋人に半身を露出させるに至った。
質問の意図を理解した野崎は、勃起してさらに一回り大きくなった肉塊から口を離し、まじまじとそれを観察する。さっきまでベロベロ舐め回してたくせにそんな無垢な目で見んなよ、正直興奮する…と、声に出すのも恥ずかしい本音は胸中に留めた。
なんだか居た堪れず視線を逸らしていると、御子柴、と野崎が常と変わらぬ声音で俺を呼んだ。そろりと再度見下ろせば、彼はこの場にそぐわぬ真面目な双眸で、
「これは、御子柴の体の一部だろう」
だから、と。一旦言葉を区切ると、野崎はスリ、と火照った頬を肉棒に擦り寄せた。そして、
「御子柴のものなら、俺は心底愛おしいと思う」
―愛おしいから、こうして愛撫したいと思うんだ。
吐息と共に吐き出した回答を体現するように、スリスリと滑らかな頬で雄の象徴を愛でられる。
その様を目の当たりにして、
「…ぅ…ッ!」
「ンッ、ぷ…!みこ、しば…」
どぷりと、鈴口から多量の先走りが漏れた。本来透明であるはずのそれは薄らと白く濁っており、擦り寄っていた野崎の顔を点々と汚す。
コラ、鼻に付いた、と。むぅっと頬を膨らませて鼻先を擦る野崎を見下ろし、俺は両目に涙を湛えた。
―バカ野郎!どう考えてもお前のせいだろッ!
なんて言いたくとも、口を開けばどうにも情けない喘ぎ声しか出そうになくて。恥辱塗れの罵倒は、誰に聞かれることもなく俺の喉奥に消えた。