言葉を発した瞬間飛びかかってくるマダラ。 嗚呼、同人誌…あんなに泥が付いちゃって… ごめんよ、ちゃんと片してあげなくてごめん。 そして私はマダラに殺られるのか。 いや待て諦めるな私。 前に変質者と出会ったらどうすればいいか友達と語り合ったじゃないか。 ……中学校の下校中に。 自転車に乗ってる時用とか、相手が車というズルい手…つまりチートを使った時用とかいろいろ考えたなあ。 なんだっけか… …あ、そうだ相手をひるませるんだった。 そのために私達か弱い女子がとる事はただ一つ…… 「ピヤアァァ!!あうあう良いからだしてるねェちみぃ!!触らせられよアウアウアーッ!!!」 「!!」 変質者よりさらにヤバい変質者を全力で演じる事! この際、超変な顔まで付けてやんよ。参ったかマダラめ! 命を守るためなら恥もプライドも捨てるんだぜっ! 「ピョ…ッうっ!!」 コイツ!!!?殴りやがった!!! 痛いよバカ野郎!?なんだちくしょう!!! 「ピョオォオオォ!!?」 嗚呼、思わず声が!! しかも変な顔まで!!! …ん?つかコイツ身体がブルブルして… …ハッ!!さては笑ってるのか!!? 「…ピョウ?」 「……フフフ」 変な顔して小声で疑問符を投げつけたらフフフって聞こえたぞ。 しかもありがたい事に攻撃の手が緩んだ。これはあと一押しだ。負けるな私。 「…ポウ?」 「……っ」 よし!顔を背けたぞ!! 今だ逃げよう!…と思ったけど、私は今マダラにベッドに押し倒されて、仰向けの状態だ。 ここから逃げるとなれば、私の上にいるマダラを退かさなければならない。 しかし体重をかけて両肩を押さえられてる。 これじゃあ無理だ。 うーん…、 コイツ、たまにこっちチラチラ見ては顔を背けやがる。 …つまり私の顔がダメなんだな。それも失礼な話しだけどさ。 まあこの変顔に弱いと。 よし、こうなったら首を限界まで伸ばしてコイツの顔に近づけてやる。 そうしたら驚いて飛び退くだろう。ふはは。 私は精一杯首を伸ばしてマダラの顔に自分の変顔を近づけた。 「ピョホホ…ッぼうっ!」 殴られた…だと!? 退かねぇのかよ!!!! 嗚呼、無駄に首つった。痛いよ痛い。 「おとなしくしろ…女」 「いやこっち見ろ。どこ見て言ってんだよお前」 「お前が変な顔をするからだ、やめろ」 「じゃあ退いてよ」 私がそう言うと、ようやくマダラは私の上から退いた。 てか、お互いまだ自己紹介してないというね。 それより私の声が家族やご近所さんに聞こえてないか心配だ。 いや無理か、聞こえてなきゃおかしいよね。 よく耳をすませば、階段を登ってくる足音が聞こえる。 どうやらマダラも気付いたようで、ドアの方を見ていた。 ※※※※※※※ 変質者に会ったときの対策法は本当に管理人と友達が作っていたものです。 あぁ懐かしい。 |