昨日はまさかのお昼頃にアレがきた。 まったく、備えあれば憂いなしとはよく言ったものだ。 任務中だったけど、予備を持ってたから本当に安心したのを覚えている。 そして今日はこのざまだよ。 本当に毎月毎月… なんだってこんな目に会わなければならないんだと思いながら、いつもより酷い腹痛と身体の気だるさに負けて自室の机に突っ伏していたら、トビ(マダラ)が部屋に入ってきた。 「センパーイ、お邪魔しますよーっ」 「…ん?…あぁー…マダラじゃーん…」 「……部屋から出てこないから来たんだが…、どうした、具合でも悪いのか?」 扉を閉め、こちらに歩み寄りながらマダラが尋ねてきた。 つい最近だけど、マダラから、正体を明かすという名の求愛をされて、付き合う事になった。 「お前に拒否権はない」とか言われたけど、お面の下はイケメンだったし、今までのトビの行動から優しい人だと思ったから特に断る理由もなかった。 後にイタチから、マダラは私より相当年上でうちは一族創始者だと聞いた(「オレのおじいちゃん兼先生だ」と言っていた)。 あれからまだ4日しか経ってないけど、生理で気分は最悪だ。 椅子は私が座っている物しかないので、必然的にマダラは私のベッドに座った。 「女の子の日なの…2日目でお腹痛いし身体までダルいし多いし…」 「そうか…大変だな…」 「男はいいよねホント…女は毎月やるんだよこれ…もう嫌になっちゃうよ」 「それだけ毎月やるのならば慣れそうなものだが、そうじゃないのか」 「慣れないよ、うーお腹痛い…」 私がうなっていると、マダラに「こっちに来い」と手招きされた。 ゆっくり歩いてのそのそとベッドに上がると、マダラに抱きしめられた。 「ちょうどいい、一緒に二度寝でもするか。…それに、温めると痛みが和らぐというしな」 「…んー、ありがとう…」 「苦しくないか?」 「うん」 返事をするとマダラに頭を撫でられた。 そのままマダラはお面を外すと、私を抱きしめたまま、ベッドに静かに横になった。 「…今日の仕事は休め。穴埋めは他の奴等にやらせる」 「…生理痛で休むなんて、ただのズル休みじゃない?」 「つらいのだろう?お前が無理をする必要はない」 「フフ…黒幕の彼女の特権?」 「フッ…そうだな…ほら、もう寝ろ」 そう言うと、マダラは布団をかけて、私のおでこにキスをしてくれた。 身体だけじゃなくて、心まで温かくなったせいか、お腹の痛みがだいぶ和らいだ気がして、なんだかとても眠くなった。 おやすみマダラ、と私が言えば、マダラも優しく微笑んで「おやすみ、名前」と言ってくれた。 その表情が余りにも穏やかだったから、私だけしか見たことない表情だったらいいな、なんて思いながら、ずっと頭を優しく撫でてくれるマダラの腕の中で睡魔に沈んでいった。 〜月一の甘い痛み〜 明日もお腹 痛くなればいいな、なんて。 ※※※※※※ 生理痛ってツラいですよねorz 生理痛ない人がうらやましいです(笑) |