お掃除






時空間忍術を使って、アイツの家の玄関に出た。そのまま、靴を脱いで家に上がる。

そして階段を上がり見えてきた部屋を、ノックもしないで、オレはドアを勢いよく開いた。

当然驚いて固まるアイツ。

この女は忍ではない。まして暁のメンバーでもない。
ただオレが気に入ったから、己の物にしようと、勝手に付きまとっている状況だ。

前々からずっと気になっていてしょうがないものがあった。
アイツの所に訪れれば訪れるほどに……



「名前!今日こそ覚悟しろ!」

「おわあ…っ、マダラ…だと!?…くっ、立ち去れ黒幕め!」

「断ァァるッ!!名前、お前はどんだけ部屋を散らかしてるんだ!今日こそオレのスーパー掃除機(時空間忍術)で吸い込んでやる!」

「させるかァァ!!」

「邪魔はさせん!」

「くっ!うおおおお!」


オレは急いで床に散らかっている雑誌を吸い込もうとした。
因みに移動先は、公共のゴミ捨て場である。
すると叫び声をあげながら、オレに突進してくる名前。


「ぐあっ!…名前、貴様…っ」

「お前がそのままスーパー掃除機(時空間忍術)に吸い込まれるがいい!ふははは!」

「わあああー…」

「ふっふっふ…これで安心…」

「…ぁあああーッ」


そのまま部屋に出てきたマダラ。


「なっ!?コノヤロー!私の部屋に舞い戻って来やがったのか!」

「ククク、甘いな名前。本気と書いてマジになったこのうちはマダラに、そんな作戦は通じない」

「ちくしょう…っ」

「では、部屋を片付けさせてもらうぞ」

「ああああ!待って、全部吸い込んで捨てないでェェ!」





――――
―――――……





「ふぅ…ようやく片付いたな」

「うぅ…っ、私のコレクションが…」

「何がコレクションだ…。あんな雑誌の切り抜きなど捨てても構わんだろう、第一、アレをお前が読んでるところなど一度も見た事がない」

「掃除とかなんかの拍子で読むんだよ、私は」

「何が掃除だ、お前の拍子なんて一生こないに決まってる」

「なんだとぉ!」





〜お掃除〜





「まったく…、お前は本当にオレが居ないと何も出来ないんだな。仕方ない、明日からは朝は叩き起こしに来て、そのまま朝食を作って食わせて、洗濯物を―……」

「ちょっ、いやそれもうただのメイドじゃない」

「冥土の土産にメイドを堪能しろ、なんてな」

「意味わかんないよマダラ、それは意味がわからない」






※※※※※※※※

昨日から部屋の片付けに追われています←
そして去年のWJをようやく読み終わりました。

電子ピアノを、二階から階段を使って運んで降ろした時に、どうやら全身の筋肉を殺られたようですorz





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