05じゃあ勝ったらジュースおごって

「絶対ヤダ!」


佐藤から持ちかけられた話をきっぱり切り捨て睨みつける。


「掃除当番くらい変われよ!
お前部活ないだろ!!!しかも暇人そうだし!」


「暇人じゃないし!」


「あ"?じゃ、何か予定あんのかよ!?」


「な、無いわよ!!!」


「はぁ!?
掃除当番くらい引き受けろよ!寛容な心がねぇからモテないんだよ!!!」


「さいってー!!!
人傷つけて楽しいワケ!?」


「勝手に傷ついてるだけだろーが!!!」


「兎に角ヤダ!無理!」


「俺だって今日サッカーのクラブチームあんだよ!!!」


「知らないよそんなの!大体アンタの予定でしょ!?自分で何とかしなさいよ!」


「出来ねーから頼んでんだろ!?
…しゃーねぇ、じゃあ何か条件出すから飲めよ」


「それ頼む態度じゃないじゃない!
で、条件って何?条件によっては飲んでもいいけど?」


「…じゃんけんして負けた方がやる」


「えぇー!
それはない!絶対無理!どう転んでもアンタ損しないし!!!」


「………負けた方は飲みモンおごる」


「…ま、それなら飲んでもいいかな」


「よし、最初はグー!!!」


勢いよくグーを差し出し、宣言する佐藤。


「どんだけ力んでんの!?
…じゃーんけーんパー!!!」


・・・


私は放課後、自販機の100円紙パックジュースを片手に意気揚々と帰るのだった。



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