※来神

屋上。
昼休みの時間になると大抵の人が屋上に来てご飯を食べるのだが、最近は肌寒くてか皆教室で食べていて今は俺と新羅とドタチンとシズちゃんがこの場を占領している。

「今日はまだ暖かい方だねー」
「だな。次はどっか違う場所見つけて食べるか」

新羅とドタチンがそんな事言いながら弁当を広げる。俺も持って来た手提げ袋から弁当箱を二つ出す。え?何で二つなのかって?それはね、

「はいシズちゃん」
「おぅ、いつもサンキュー」

愛する彼の為に作って来たのです。えへへ。シズちゃん、いつもコンビニ弁当とかだから俺が作って来ている。シズちゃんって子供舌だから、卵焼きとか甘くしたりするの大変なんだよ?でも喜んで食べているのを見るとまた頑張れるんだよね。

「臨也もマメだよね…」
「何さ。俺がシズちゃんに料理作っちゃいけないと言いたいのかな?」
「いや違うけど…つか言い方うざ」

今日のは卵焼きと昨日余ったきんぴらごぼうなのです。後は色とりどりに野菜とかハンバーグとか。

「美味しい?」
「ああ。これでいつ嫁に来ても平気だな」
「やっだぁシズちゃんってば」
「え静雄くん今の素?素の発言なの?やめてよ静雄くんまで天然になったら誰がツッコムのさ」
「うるさい新羅黙れ」
「はいはい」

ドタチンが軽く新羅の肩を叩いてたけど無視無視!
そっかー嫁かあ…まだ俺たち十七だしあと一歳年越したらかな。いや今すぐ結婚しても良いんだけどさー!

「ねぇシズちゃん」
「なんだ?」
「今日、明日のお弁当の材料買うの手伝ってね!」
「ああ」

あー明日はシズちゃんの大好物にしようかな!どんな顔するか楽しみだなァ!


ラブ弁当ラブ君
(いっぱいいっぱいの愛を込めて)
(作りましたっ!)


あれ、ドタチンが空気。

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