ねぇ、今日は何で俺に会いに来てくれなかったの?また仕事?仕事より俺に会いに来てくれたって良いのに。
…またあの女?部下とかなんとか。ね、君には誰が居ると思ってるの。あの女が俺と会えない分毎日会ってたなんて思うと虫酸が走る。せっかく会いに来たのにさ。

「臨也」
「なに?」
「…お前よ、何で俺ばっか拘るんだよ。つか鬱陶しい」

会えなかった分、シズちゃん補充して抱き付いてんだからそんな事言わなくたって良いのに。酷いよね。

「拘る?拘るもなにも…俺はシズちゃんが好き。愛してる、ただそれだけ」
「うぜぇ…いいから離せ。俺は寝る」
「やだ。まだシズちゃんとお話したい」
「うぜぇな!」

思いっきり首根っこを捕まれたかと思うとベッドの上に投げられて俺に馬乗りしてきたシズちゃんに、自然と笑みが浮かぶ。

「ヤる?」
「ヤらねぇよ」

ぐ、と首に両手があてられる。
あれ?

「なに。殺すの?まあシズちゃんに殺されるなら良いかな」

あはは、何その顔!すんごく滑稽過ぎて笑えちゃうよ!

「…お前、俺無しじゃ生きてけねぇか?」
「生きてけないよ」
「そうか」

ぐ、と手に力がこもって思わず呻き声をあげる。
あ まじで死んじゃうかも。

「なら」

小さく呟いた君は、苦しそうに笑う。

俺じゃなきゃ駄目なら死ねよ。
(君が手をかけるならば、)
(俺はいくらでも死ねる)

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