絡まる足。
自分の喘ぎ声。
不思議と腰は跳ねて、それは卑猥にも自分から欲しがっているようで。
「あぐっ…ん、んああぁ!」
「またイったのかよ淫乱」
「あぁん、シズちゃ、もっとついてぇ!いざやの、おちんぽぐちゃぐちゃ擦ってええぇ」
「ほらよ」
「あああァ!きもひいっ」
ぐちゅぐちゅ、とチンコを擦る音に出し入れする度に響く音が直に俺の耳を犯す。ハッハッと犬みたいな呼吸をして酸素を取り込もうとする姿に、シズちゃんは笑っている。
「あん!あぁん!も、らめぇ」
「手前は淫乱だよ、なっ」
「淫乱らのお、も…やあああああァっ」
「つ…」
ドクドクと流れ込まれる精液に、ゆっくりと自分のお腹をさする。
「臨也、毎回お腹触ってるけどよ…子供なんかできねぇよ」
「はっ…あ、ああ…だって、いつか…生まれそう、じゃない?」
「生まれねぇよ…」
男だから。なんて理由で子供が生めないなんてちょっと差別だよね。女性ホルモンとかあれば生めるかな…。
「あっ!ちょ、やら、動かないでっ」
「んなに子供生みてぇなら、何回だって中に出してやるよ」
「ふ、ふは。あああァ!激しいっ、あ、出して!いっぱい中に出してえ!」
ねえ。
もし子供が生まれたなら、君は俺のパパになってくれるかな?
生めないと分かっているのに無意味な性交をする俺らって、とてもとても可哀想な奴らでしかないのかもね。
愛恋非
(すべてが非で終わる行為)